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古文書における表記と発音のずれについて
最近古文書を始めました。古文書の「候はヽ」という表記は「候わば」と発音されます。(1)「わ」と発音されるものが何故「は」と表記されるのか?(2)「ば」と濁るのがなぜ濁音として表記されないのか。以上2点、どのような歴史的あるいは言語学的背景があるのか教えてください。
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1.大昔は「は」を pa と発音していたのが変化して wa と発音されるようになったが、昔のテキストの「は」を「わ」に書き替えることはしなかった。 2.濁点があるのに使わなかったのではなく、「ば」(ba)という発音は「は」(pa)のバリエーションであると考えられていて、濁点というものが発明されていなかった。
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>(1)「わ」と発音されるものが何故「は」と表記されるのか? 逆です。「は」と書かれて「pa→fa→ha」と発音されていたものが、発音が「わ」に変化したのです。「唇音退化」という現象で、日本語のみならず世界上の言語で起きた現象です。 現代仮名遣いでも助詞の「は、へ、を」は「wa,e,o」と発音されるのに「は、へ、を」と表記されています。 >(2)「ば」と濁るのがなぜ濁音として表記されないのか。 「濁音には濁点を付けなければならない」という規則が特になかったからです。 聞かれてもいないことを勝手に述べる不躾をお許し下さい。古典や歴史を研究する時に「現代はこうなのになぜ昔は違うのだろう?」という視点はものを見誤る可能性があると思います。現代がすべて正しいとするフィルターを通してものを見るからです。「昔はこうだったのになぜ現代は違うのだろう」の方がよいと思います。言い換えると「現代に視座を置いて過去を見る」見方ではなく「過去に視座を置いて現代を見る」見方をお勧めします。
お礼
ありがとうございました。よくわかりました。それからご指摘の点、言われてみればその通りですね。基本的なことに気付かされました。ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。
補足
2に関して、朝鮮の人達は濁音が苦手のようですが、何か関係ありますか?