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丸谷才一が旧仮名遣いを使い始めた時期とその理由
丸谷才一氏が作品で旧仮名遣いを使用し始めたのはいつからでしょうか? 確か、記憶違いでなければ、文壇に登場した当初は現代仮名遣いだったと思うのですが。 また、旧仮名遣いに拘る理由は? ご存知の方、コメントください。
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『桜もさよならも日本語』所収の 「言葉と文字と精神と」の中(新潮文庫版138ページ)にあります。 ・最初の小説は歴史的仮名遣いを使っていた。 ・しかし、翻訳もやっていたので、翻訳は新仮名遣いを用いた。 ・そのうち翻訳以外の時にも新仮名遣いを使うようになった。 ・だが、『後鳥羽院』を書いたとき、 「引用文は歴史的仮名づかひ、地の文は新仮名づかひでゆくというふわづらわしい二本建ては、 必然的に両者の比較をわたしに課すことになつたのである。 優劣は明かだつた。わたしはその評論を書き上げたのち、 ごく自然に新仮名づかひと別れ、国語改革を再検討する意向を固めたのである」(前掲書) 理由は、簡単にいえば歴史的仮名遣いの方が論理的であり、 新仮名遣いは例外が多く、論理的にすっきりしていないから…とのことです。
お礼
> 『桜もさよならも日本語』所収の > 「言葉と文字と精神と」の中(新潮文庫版138ページ)にあります。 これは知りませんでした。 > 簡単にいえば歴史的仮名遣いの方が論理的であり、新仮名遣いは例外が多く、論理的にすっきりしていない 文法的なことは私にはわかりませんが、字面に関しては、読み慣れると、旧仮名遣いの方が美しい?・・・ような気もします。 ありがとうございました。