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旧仮名遣いについて

尋常小学校修身の教科書に旧仮名遣いで「ヲ」の使い方として「ヲジサン」となっており「オ」の方では「オトウサン」となっているのを見ました。自分たちの感覚ではヲは最後につく場合であり、オは初めにつく場合と思っていたのですが国が作ったものですから何か意味があると思うのですがそこのところがよくわかりません。 また、同じように「うさぎをにはにだすとぴょんぴょんをどります、というのもあります。 もうひとつ、ジラウサンというのもあって、これも「ロ」という文字があるのに敢て「ラ」を使っている意味が分かりません。このあたりどなたか教えて戴ければと思っております。

みんなが選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

一般論として「書き方」は変化しにくいのに対し「発音」は結構簡単に変化します. つまり「時代の変化とともに発音と書き方が解離した」というだけのこと.

その他の回答 (4)

  • OKAT
  • ベストアンサー率38% (247/639)
回答No.5

「旧仮名遣い」は国が作ったものではなく、古くから伝えられた仮名遣いです。(国が作ったととおっしゃったのは教科書のことだというのは承知しています)しかし、困ったことに例に挙げられた「おとうさん」については、実は次のような事情がありました。  『子供が自分の父親を呼ぶ語。また、子供にとって父親のこと。「おかあさん」とともに明治37年(1904)から使用した文部省「尋常小学読本」(国定教科書)に採用されてから、「おとっさん」に代わって普及した。』(大辞泉より)  「叔父さん」については他の回答にあるとおり、「をぢさん」であることは下記サイトの「大辞林」を引くと、ほとんどの見出し語に「旧仮名遣い」が小さな字で書いてあります。  他の方々が回答された内容にも、少し触れて置きます。  No.4の方は、このサイトでも見事な旧仮名遣いを自らお使いになっていらっしゃいます。そこに書かれている「字音仮名遣い」とは通常の仮名遣いとは違って「漢字の音読」の書きかたをいいます。「次郎さん」を「じらうさん」と書くのがその例です。「郎」を「らう」と書く理由を研究したのは本居宣長で中国の古い発音用辞書(『切韻』、『唐韻』、『広韻』など)によって「反切」という方法で読み方を中心として決定されたものです。(明治以後他の学者によって修正が加えられました)  No.3の方がおっしゃる「万葉仮名」は日本には文字がなかった時代に、輸入された漢字の「音・訓など」を意味と関係なく使った物で、「五十音図」にあるほとんどの音を表せました。(半濁音や「ん」や拗音・促音を除く)というより実はそれ以上の音を表しました。上代には「母音」の数が5ではなく8あったということです。(「上代特殊仮名遣い」で調べられます)  

noname#214841
noname#214841
回答No.4

>>「ヲ」の使い方として「ヲジサン」となっており この「ヲ」は、ワ行だから、としか私では説明できません。 ちなみに「ヲジサン」ではなく「ヲヂサン」です。「ジ」ではなく「ヂ」である理由は「チチ(父)」といふ言葉から判別できます。 「ヲ」でわかりやすいのは、「たをやか」です。 「たわむ」の「わ」がワ行なので、「たをやか」もワ行の「ヲ」だとわかります。 ご質問に、兎の例文が出てゐるついでに、 一羽 いちは 三羽 さんば 六羽 ろつぱ 羽根 はね 「羽」をすべて「は」で統一します。「いちわ」では「羽」の意味がなくなるからです。 こんな感じで、言葉の意味、そして五十音図を大切にするのが、「旧仮名遣い」です。 >>もうひとつ、ジラウサンというのもあって これは字音仮名遣ひといつて、漢字の読み方の問題であり、現代でこんなことをしても無意味です。ジロウサンで充分です。

回答No.3

橋本進吉(1882~1945)元東大教授、国語学者の著作に 『古代国語の音韻について』岩波文庫 があります。学校の図書室にもあるかと思います。 橋本博士は、万葉集に出ている文字を詳しく分類・研究されました。 全てが漢字で記されていますが、漢文では無く、日本古代の発音に近い中国の漢字発音を利用して、当時の日本語で編集されているのが、万葉集の特徴です。現在のひらがなの元になる漢字が多く含まれていて、「万葉仮名」とも呼ばれています。古語辞典などには、同じ発音に対応する沢山の漢字が載せられていますが、その中に今日のひらがなに繋がる文字が発見出来ます。 例えば「毛」が「も」、「江」が「え」、「戸」が「へ」の始まりであること、草書体漢字より崩した字形が現代のひらがなに成りました。 橋本博士の功績は、多数の漢字が古代日本語の特定の発音ごとに使い分けられていて、それが「甲類」と「乙類」に分類できるとされました。詳しくは上記の他、大野晋先生の『日本語以前』『上代仮名遣の研究』其の他の著書も参考になります。 ご質問の「お」と「を」の他、「は」と「わ」の違いについても、段々理解できると思います。 蝶蝶(ちょうちょう)を明治の頃までは「てふてふ」と書きました。tyoutyouのような発音が元なのでしょう。 「今日は天気が良い」は古代では「けふはてけえし」だったようです。 古文を学習するようになれば、自然と理解されてきます。 頑張ってね。

  • MagMes45
  • ベストアンサー率63% (7/11)
回答No.2

なぜ尋常小学校の教科書を引き合いに出して質問されているのか、分かりかねますので、見当外れの回答になってしまうかも知れません とりあえず旧仮名遣いがどうして存在するのかについてお答えすると、古代の日本語にはそれだけ発音上の違いがあったからだと言われています 「乗ずる」「情にほだされる」「大丈夫」「五条大橋」「一畳」には何れも現代では「じょう」と読まれる漢字が含まれていますが、旧仮名遣いでは「じょうずる」「じゃうにほだされる」「だいぢゃうぶ」「ごでうおほはし」「いちでふ」というようになります 大昔の人にとってはこれらは似て非なる発音だったのですね 「を・ヲ」が文頭にあるのに違和感を覚えるのも現代的な感覚で、古代の人にしてみれば表音文字の一つにしか過ぎないのですから、`wo´と発音すべき言葉には「を」を使っているだけなのです 因みに男性を表す男、雄、夫のような漢字は「を」となっているようです しっぽの「尾」も「を」ですよ 長々と書いてしまいましたが、いくらか参考になっていれば幸いです

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