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腹立ち給へるかの古文品詞分解について。
古文に詳しい方の回答をどうぞ宜しくお願いします<(_ _)> 『何事ぞや。腹立ち給へるか』とての「給へる」の解釈についてお願いします。 答えでは連用の尊敬の補助動詞となっていたのですが、 尊敬の給ふは四段活用の「は・ひ・ひ・ふ・へ・へ」と活用するので、この場合已然形になってしまうのではないのでしょうか? 今ひとつ納得がいきません。 無知を晒していたら申し訳ありません。 どうぞ回答の程宜しくお願いします。
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この文章は源氏物語の若紫の中の、尼君が遊ぶ女子をみて、「生ひ先見えて」と将来の美しさが思い知られると感じた後に、女子が顔を手でこすって真っ赤にして立っているのを見て、「どうしたのですか。子供たちと喧嘩をなさったのですか」と聞く場面です。「」内が『何事ぞや。腹立ち給へるか』の訳です。訳からもわかると思いますが、「給へ」は尊敬の意味を表す補助動詞として、「~なさる」と訳され、「る」は完了の意味で「~た」と訳されます。有名な部分ですので教科書にも取られている部分であり、品詞分解は『何事(名詞)ぞ(終助)や(終助)。腹立ち(四段動詞連用形)給へ(尊敬の補助動詞・四段・已然形)る(完了の助動詞・連体形)か(終助)』となっています。古語辞書で「腹立つ」を引くと、「喧嘩をする」という意味の用例としてこの部分が多くの辞書に取られている部分でもあります。ですからこの部分の品詞分解についても確立していて、上記の通りです。ですから、「給へる」が連用の尊敬の補助動詞ではなく、「給へ」が尊敬の補助動詞の已然(命令とも)形で、「る」が完了の助動詞(り)の連体形です。 以上、取り急ぎ書きましたが、参考まで。
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尊敬の補助動詞で間違いありません。 >尊敬の給ふは四段活用の「は・ひ・ひ・ふ・へ・へ」と活用するので、この場合已然形になってしまうのではないのでしょうか? という疑問は、「『る』が自発・受身・可能・尊敬の助動詞で未然形接続だから、『給へ』は未然形なのでは?」 ということですよね? ご安心下さい。 1、文末の「か」は連体形に接続する。 2、ゆえに「る」は連体形であり、連体形で「る」となる助動詞は完了・存続の「り」である。 3、「り」の接続はサ変の未然形と四段の已然形(命令形説もあり)である。 4、ゆえに「給へ」は四段であり、尊敬である。 となります。納得?
- kine-ore
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完了の助動詞「り」は四段活用動詞の命令形に付きます。 品詞分解例を上げれば、 腹立ち(四段自動詞「腹立つ」の連用形)+給へ(尊敬の補助動詞「給ふ」の命令形)+る(完了の助動詞「り」の連体形)+か(疑問の係助詞の文末用法)
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
下記の下の方に、補助動詞に四段活用から派生した下二段の用法が挙がっています。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0ss/112244900000/