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志賀直也の国語問題とは?
- 小説家の志賀直也が「日本はフランス語を国語に採用してはどうか」と主張した理由とは?
- 雑誌『改造』で発表された志賀直也の「国語問題」という文章には、フランス語を国語に採用することを提案する内容が含まれています。
- 国語学者の大野晋も話題になっている志賀直也の主張に対して意見を述べています。
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敗戦後に書かれたものだとすれば、日本人がわけの分らない戦争に突入したのは、軍部の掛け声にやすやすと乗ってしまった日本人の性癖に原因があり、なぜ日本人がそのように考えがないかといえば、日本語が非論理的で、情緒に流されやすい国民感情を醸成するせいだ、ということかもしれない。 フランス語は、かつては世界的に外交に用いられた言語であり、その理由はその明晰さにあった。つまり、曖昧なところがない。従って論理的である。それでいて、フランスは世界的な文学者も輩出しているのだから、言語としての美しさも持っている。 また、ややこしい漢字を多用する日本語の表記は、それを身につけるのにエネルギーを費やすあまり、明晰な論理的な思考を醸成する妨げになる。 そんな考えから、そういう愚論を吐いたのではないでしょうか。
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- rkd4050
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これは要するに「今の日本はダメだ病」なのです。今の日本はどうしようもなくダメだから、根本的に直さないといけない(もしくは、もうどうしようもない)、と思ってしまう病気です。 現代日本人の多くが患っていますし、昔の日本人の多くも患っています。 たとえば、昨今の政治ニュースなんか観ていたら、日本に絶望することはありませんか? あれが昂じて病気が進行すると、こういう、やけっぱちな発想が生まれてしまうものなのです。 志賀直哉の場合は、日本がダメなのは思考が非論理的だからだと考え、言語をなんとなく論理的かつエレガントなフランス語に乗り換えたら、それが直るんじゃないかと思ったわけですね。 案としては真面目に考える価値のない馬鹿げたものですが、「外国流にすれば日本の悪いところが直る」と安直に考えている日本人はたくさんいるわけで、志賀直哉ばかりを馬鹿にはできません。 年功序列を廃止してアメリカ式の成果主義にしようという案なんかは比較的素直に受け入れられて、その結果、様々な雇用問題を引き起こしてしまったことは記憶に新しいです。
お礼
わかりやすい解説ありがとうございました!参考にいたします!
お礼
背景など考慮した意見ありがとうございます!参考にいたします!