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国語と国民性の関連について
国語と国民性の関連について 人間の思考は国語で行います。 ごくたまに、バイリンガルで他国語でも考えられる方が いらっしゃいますが、普通は母国語で物事を考えます. そこで言葉と国民性にはなにか関連は無いでしょうか。 例えばドイツ人の質実剛健な気質はドイツ語と関係が あるように思います。 (なにしろ、イッヒ・リーベ・デッシュですからね) フランス語もフランス人の気質に影響しているように 思います。 そこで、国語と国民性の関連について 述べたような書籍はないでしょうか。 お教え願えれば幸いです。
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白井恭弘氏の『ことばの力学 応用言語学への招待』岩波新書 2013 はどうでしょう? 1,努力、才能といった概念は、言葉で規定されなければ 考えることもできない。 2,言語が思考を決定する、という考えがある。 これを言語決定説という。 例えば、日本語は、自分と相手の人間関係がはっきり表される言葉である。 ・今日は学校に行くんだよ。 これは友人との関係で使う言葉である。 ・今日は学校に行きます。 これは他人や目上に対して使う言葉である。 日本語は、いちいち人間関係を考えて語尾変化させる必要がある。 これを小さいころからやっているので、人間関係に敏感になる。 英語などにはこんなのはない。 しかし、英語では物が一つか二つかに神経を使う。 英語は「どういうふうにして」移動したかに敏感になる。 言語がそうなっているからだ。 車で行ったのか、バスなのか、徒歩なのか・・・。 日本語は主語を言わない。 結果、文脈から推測する能力が高くなる。 これはドイツ人との比較研究で一応実証されている。 3,これに対して、人間関係が先にあり、それが言語に表れたとする 説がある。つまり文化、思考が先にあってそれが言語を規定したと する。 その後、言語が認知や思考に影響を与えるようになった。 そして、言語が文化、思考に影響を与える。 その循環。 4,日本は察しの文化。これは同質性による。 主語を重視しないのは、責任の所在をはっきりさせない文化。 今度結婚することになりました、というのが日本語。 私たち、今度結婚します、というのが英語。 日本語では、なんとなくなりゆきでそうなったのだ、というような 表現が好まれる。
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- eroero1919
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ああそれはあると思いますよ。私は英語をちょっと勉強しましたが、英語は自己主張するのに便利な言葉だなと思いました。演説向きですね。基本的に主語+動詞の言語は自己主張しやすいと思います。中国語も主語+動詞ですしね。スペイン語は文法のルールが(他の言語に比べて)適当ってのもいかにもスペインらしい話ですよね。 オランダ語はaaとか母音を連続して書くことがあって、ヨーロッパ言語では母音を連続させるってオランダ語以外はあまり聞かないヘンタイ言語ですが、やっぱりオランダは変態王国として有名ですからね。世界で最初に同性婚を認めたのもオランダだし、SMで世界で一番過激なことをするのはオランダだそうですよ。 日本語は口説きには非常に不便な言語ですよね。英語ならアイラブユー、中国語もウォアイニーですが、日本語で「僕は君が好きだ」では男女間で使うにはインパクトに欠ける(同性間でも使えるニュアンスですよね)し、「僕は君を愛してる」なんていう人なんか絶対いないし、「愛してる」だけだと主語もなければ目的語もないですからね。誰が誰を愛してるのかという肝心な部分が削られてるのに成立しているという・笑。 こんなジョークがありますよね。「ドイツ語で神を語り、フランス語で愛を語り、英語で演説し、ロシア語で馬を叱る」
お礼
ありがとうございました。 大変有益なご回答で、楽しく読ませていただきました。 特に最後のジョークはおもしろかったです。 なるほどと思わせるものがありますね。
お礼
ありがとうございます。 大変ご丁寧なご回答で感謝いたします。 なるほどと思わせることが多々ありました。 ご紹介いただいた文献は早速取り寄せることにします。