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ワイルドの逆説的警句で論文を書くとしたら

大学の卒業論文で悩んでいます。 オスカーワイルドの逆説的警句が大好きで、是非それをテーマにしたいと思っているのですが、どういう風に論を展開させていけばよいのか分かりません。 論文を書くには大きなクエスションが必要だと思うのですが、(例えば「ワイルドの美的価値観はどのように形成されたのか」等)、もし逆説的警句をテーマにしたい場合、どのようなクエスションが可能になるのでしょうか? アドバイスをお願いしたいです。

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  • kadowaki
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回答No.2

学生時代にワイルドを愛読していた一ファンです。 >オスカーワイルドの逆説的警句が大好きで、是非それをテーマにしたいと思っているのですが、どういう風に論を展開させていけばよいのか分かりません。 もし、ワイルドの「逆説的警句」を19世紀末に一気に開花したラディカルな批評理論の系譜の中で捉えようとするなら、まずは、恩師ペーターが唱えた極端なまでの相対主義的美学の影響から検討してみてはいかがでしょうか。 たとえば、非難ごうごうだった『ルネサンス』のConclusionとワイルドの「逆説的警句」とを比較対照してみるとか。 さらには、19世紀を支配したブルジョワたちの俗物的主義、卑近な合理主義、自然科学崇拝に反発したフランス象徴派や絵画における印象主義の影響も看過できませんよね。 >論文を書くには大きなクエスションが必要だと思うのですが、 はい、いかなる分野の研究であろうと、すぐれた論文であればあるほど、読み手には思いもよらなかった新鮮な疑問や謎を見せつけてくれるはずですから。 その点、正しく理解するというのは、実は理解する前よりも疑問が増え、謎が深まること、と言うべきかもしれませんね。 ワイルド風に言えば、「分かれば分かるほど分からなくなる」とでも。 なお、ワイルドの逆説的才能がいかんなく発揮されている点では、だれもが掛け値なしに賞賛する戯曲(喜劇)に注目したいところですが、もし質問者さんが彼の批評精神の神髄に迫りたいと願うなら、やはり真正面から「嘘の衰退」や「芸術家としての批評家」を取り上げられた方が賢明かもしれませんね。

shironekoI
質問者

お礼

ありがとうございます。 お返事が遅くなってしまって申し訳ございません。 ペーターの相対主義的美学というものを知らなかったので、調べてみたらとても興味深く、それをテーマに組み入れることにしました。 本当にありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

ワイルドを読んだのは半世紀も前の若いころのことであまり覚えていませんが好きな作家ではあります。卒論に書きたいあなたの好きな警句を全部書き出してみること、それをよく読んで、ワイルドとはどういう精神をもった人間だったかということを論じていかれるのではないでしょうか。私だったらそうしてみるということを書いてみただけで、論文のアドバイスになるかどうか、がんばってください。

shironekoI
質問者

お礼

ありがとうございます。 お返事が遅くなってしまって申し訳ございません。 iwarehikoさんもワイルドのファンなのですね! アドバイスして頂いた通り、好きな警句を書き出してみたら、自分がワイルドのどういう所が好きなのかがはっきりと分かり、テーマを決めやすくなりました。 本当にありがとうございました。