日本人は、祟りというものをものすごく畏れる民族なんですね。ホラー映画や小説なんかでも、大概は「無念の死を迎えた人が死にきれずに生者を呪う」ってストーリーですよね。貞子なんてそうでしょ。
欧米の場合はバイオハザード(日本のゲームが元ネタだけど)とか13日の金曜日とかソウとか呪い系は少ないですよね。
だから、菅原道真公にしても崇峻天皇にしても、ああいう無念の死に方をして呪って出てくる人が一番恐ろしいのです。だから、その御霊を鎮めるためにあえて「神様」にしてしまうことでどうか安らかになってくださいと扱うところはあります。もちろん、全ての神様がそういうことではありません。ただ、出雲大社が神道の中で傍系と思われながら特殊な扱いになっているところを見るとそういう流れはあると思いますよ。大国主命が国譲りをするときに「国は譲るけどちゃんと扱わないとよくない目に遭うぞ」といっていますからね。
さて、欧米の主な信仰であるキリスト教、イスラム教、ユダヤ教は全て一神教です。一神教においては神様はひとりだけです。イエス・キリストは?あれは「神の子」です。三位一体がなんちゃらかんちゃらとか、非信者にはようわからん話がごちゃごちゃありますが、分かりやすくいえば神様ではありません。神の使いなんだけど別格の扱いという感じです。イスラム教の開祖であるムハンマド(マホメット)もほぼ同じような感じです。
ただ、それだけじゃ持たないから天使がどうのとか、聖者がどうとかそういうのを持ってきています。信仰の対象だけど、神様ではないという扱いです。
まあ、日本は八百万神ていうほど神様が溢れている国ですからね。トイレに神様がいたり、貧乏にも神様がいたりするのは世界広しといっても日本くらいなんじゃないかと思います。
お礼
出雲大社って日本の神道で一番すごい神社ですよね。 神無月に神様はみんな出雲にいくし。 出雲の神様は天皇の敵なのに、一番すごい神様なのは面白いですね。 欧米の人って、たたりとか怖くなかったのでしょうか? 超強力な唯一神がいるから、それを信じてれば守ってくれると思ったのかな。