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未来時制を使った、過現未の習慣のニュアンスとは?
- 未来時制を使った、過現未の習慣の表現について疑問があります。
- 引用した英文のニュアンスがいまいち分からないです。
- 参考書の解説が一行だけで、未来時制を使った、過現未の習慣のニュアンスが全然分かりません。
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英語に限りませんが、 現在- 過去 - 未来と三元的にとらえられるものではありません。 言語が生まれた当時、人類にとって大切なのは今、すなわち現在どう生きていくかと、 そのために、昔のことを教訓にする、すなわち過去のことを学ぶ。 この2点がすべてであり、現在形と過去形というものはあっても、未来形というのは本来ありません。 will というのは、今でいう want にあたる一般動詞であったのが、 「~しよう」という意志未来、さらには「~するだろう」という単純未来、すなわち単なる未来指標として用いられるようになりました。 ただ、未来とはいえ、「今からみた未来」であり、 would を過去未来というのなら、will は現在未来というべきものです。 すなわち、will は一種の現在形で、would は過去形。 現在・過去・未来と三元的にとらえていたのでは would の説明はできません。 would は過去からその将来をみたもの。 とにかく、will には単なる未来指標として用いられるパターン (これについては未来形といってもいいと思います) 以外に、さまざまな用法があります。 一つは「~しよう」という意志未来。 その他に、「習慣・習性」「固執」や、「推量」の用法がありますが、これらはいってみれば「現在」に関するものです。 まず、現在形にある「現在の習慣」を表す用法ですが、これは現在形に特有なものではありません。 現在形で「過去・現在・未来」をまたいだような習慣を表す。 確かに My father walks in the park every morning. という現在形で、昨日や明日のことも言っているようです。 しかし、あくまでも「現在行われている習慣」であり、終わった習慣ではない、 そういう意味で現在形なのです。 My father walked in the park every morning when he was young. これは過去の習慣です。 過去において、ある日もその前の日も、その次の日も行われていた。 習慣というのは継続するというだけのことで、現在形で過去・未来にわたる、とか、習慣は現在形に特有なものではありません。 あくまでも現在形は現在のことを表す。 では will にある「現在の習慣・習性」というのは何か。 Boys will be boys. 「子供は子供」なんていう英語を昔は必ず習ったものです。 Boys are boys. という真理は現在形です(これも正確には現在真理だと思われていること、あくまでも現在です)が、 will を用いることで、「どうしてもそうあろうとする、もっと大人になってもいいのに子供っぽいふるまいをする」というニュアンスが生じます。 Oil floats on water. これは単なる真理ですが、 Oil will float on water. とすると、まるで oil に意志があるかのように、 「どうしても浮こうとする」、あるいは実験したら「浮くだろう」という予測的ニュアンスが含まれます。 This door won’t open,「このドアはどうしても開かない」 これなんかも、「開こうとしない」と door に意志を持たせています。 現在の固執を表す用法といわれています。 これらは現在のことを言っていますが、今目の前で行われているのでなく、 「~しよう」という未来的感覚が残っています。 ようやく本題に入りますが、would often で「よく~したものだった」という過去の習慣の用法をご存知だと思います。 これも、単なる過去だけで過去の習慣になるのですが、would になることにより、「どうしてもしようとした」という感覚が出てきます。 would で「どうしてもしようとした」という過去の固執の用法もあります。 これの現在版が will often で「よく~する」という現在の習慣を表します。 ただ単なる現在と違って「しようとする」というニュアンスが含まれます。 おそらくその解説の「未来に起点を置いて」というのが私の考えと同じだと思います。 ただ、「現在はできないけど」「未来にはそうなる」というのではありません。 今目の前ではなく、「~しよう」と未来に行動が向かっている。
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- makochia
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will=未来時制という説明・言い方が誤解を招いているのだと思います。 英々辞典を引いてみると分かりますが(LongmanでもCambridgeでもいいものがonlineで引けます)、未来時制をあらわすというのは語義の一つであって、その他の語義として「習慣」が挙げられています。各辞書では次のように表現しています。 ・used when referring to something that always or usually happens (Cambridge) ・used to say what always happens in a particular situation or what is generally true (Longman) ・expressing habitual behaviour (Oxford) ・used to express frequent, customary, or habitual action or natural tendency or disposition (Merriam-Webster) つまり、will = 未来ではなく、「習慣」をあらわすと言っても、「未来の習慣」ではなく過去・現在・未来を問わず「習慣」をあらわすのだということをまず押さえておく必要があります。 しかし「そうはいっても、現在時制も習慣をあらわすじゃないか」というところが非常に難しいところです。 周囲のNativeに聞いたところ違いをうまく説明できる者はいませんでしたが、willが入ると確定的な感じ、間違いなくそうだという感じがすると言っています。 そこでwillの語源を調べるとwishと同じで、「意志・願望」という事なんですね。また名詞としてのwillは(未来と言う意味はなく)「意志」という意味になります。これらから、習慣といっても現在形でなくwillを使う場合、意志的なもの、意志があるように思われるほど確定的、反復的に行われる習慣、というニュアンスになるのだと思われます。 挙げられていた参考書の「未来に起点をおいて」というところは、残念ですが理解できません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに辞書を読めばその時その時の場では解決できますが、根本的なりかいが出来ません。 >「未来に起点をおいて」というところは、残念ですが理解できません。 例えば、Accidents will happen.(人生に事故はつきもの。 事故とは起きるもの。) とは言えても、two and two will be fourとは言えませんよね? それというのも、Accidents will happen.というのは、未来に注意を促す文であるのに対して、「2+2=4」は未来に注意を促していません。 だから現在形しか使えませんよね? 僕の質問の英文もそういう意味で未来に起点を置いている文なのです。 付け焼刃的な知識ですがご理解いただけましたか? こういう根本的な事を理解するのは辞書では難しいと感じるのです。 ありがとうございました。
- mesenfants
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あくまでも参考意見です。 ジーニアス(4版)には、 「習慣・習性」の「will」の用法が挙がっており、 Oil wil float on water. 油は水に浮くものだ、 Oll floats on water. でもよいが、前者のほうが「特性」が強調されると説明してあります。 「どうしても~そうなる」という感じで「動き」さえ感じられます。 これが「would」となれば、よくある「過去の反復」に対応するようです。 ここでは、 「これまでも、よくおしゃべりに立ち寄ったけど、まあ、彼のことだから、日曜の昼下がりには、これからもしょっちゅう、来るだろうなあ」という感じに読めました。 ようするに、「未来」としてではなく「習慣」と「推量」の合成と見るわけです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ちょっと時間がないので急いで書いています。 なので、初めに断っておきますが普段から回答者様の事は尊敬しています。 このお礼文からは、そう感じられないと思いますが、急いで書いていますので、お許しください。 >Oil wil float on water. No1様のご解説を読んで、反芻して初めて、真理表現と習慣(反復)表現は近いものだと分かったのですが、そうじゃなきゃ、「油は水に浮くものだ」(真理)から、習慣までもwillで表せるんだなというか、その感覚までは掴めません。 やはり、1を聞いて10知るような回答者様のようなお方じゃないと、それは無理なんじゃないの? と思います。 本当に失礼なお礼になってしまいました。 (こんなことならお礼は後日書くこともできるので、いったん締め切ってから後日した方が良かったでしょうか??) 本当に乱文ですいません。 でも回答者様の事をそんけいしているのは事実です。 ご回答ありがとうございました。
補足
すいません、今日はもう時間がありませんので、明日お礼を書きます。
お礼
大達人、大変お詳しいご回答ありがとうございます。 やっぱり、「専門家だ~!」としみじみと感じました。 ようやく「未来に起点を置いて」の意味が分かりました。 いままで、洋書を読んでいた時や、海外ドラマ、洋画鑑賞時に、ずっと誤解していたかもしれません、、、。(泣) 時制というものは基本的な事は簡単なのですが、深い部分は本当にややっこしくて、難しく感じています。 >Boys will be boys. >「子供は子供」なんていう英語を昔は必ず習ったものです。 知らなかったのですが、英語が週3時間制になったのはつい10数年前だったのですね。 昔からすると、現在の英語の授業というのは随分と簡略化されているのかも知れません。 (質問者20代) ご指摘の、未来時制を使った真理表現というのも、古書気味の「英文法シリーズ」を読んで、2,3週間前に初めて知ったところです。 (過去時制の真理表現があることもそのときに知りました。) >現在- 過去 - 未来と三元的にとらえられるものではありません。 時制を理解するには、時間そのものも理解できないといけないのですよね。 意外と難しいです。 「英文法シリーズ」ではアウグスティヌスの「告白」に時間について解説されているとか、、、難しそうで読む気がしません。 >will というのは、今でいう want にあたる一般動詞であったのが、 単語の本質を理解するには、歴史的に見る必要があると、よく聞きますが実際に歴史的に単語を理解するってどうやったらできるようになるんだろうと思います。 >一つは「~しよう」という意志未来。 >これの現在版が will often で「よく~する」という現在の習慣を表します。 ご解説を拝読しやっと、この英文のニュアンスが分かりました。 本当にありがとうございます。 今年もよろしくお願い致します。