• 締切済み

ブラックホールの完全蒸発に要する時間の計算

カーブラックホールのhorizonでの表面重力を計算し、それより温度を得ました。 また、計量よりhorizonの面積を求めました。温度と面積よりルミノシティーを計算し、 そこからカーブラックホールが完全に蒸発するまでの時間を求めました。結果は、 t(m,a)=-32 \pi ^3 \left(5 a^2 m+\frac{4 m^3}{3}+\frac{a^4 m}{2 a^2-2 m^2}+\frac{-26 a^4+13 a^2 m^2+4 m^4}{3 \sqrt{-a^2+m^2}}-\frac{11}{2} a^3 \text{ArcTanh}\left[\frac{m}{a}\right]\right) となりました。mathematicaにやらせてます。(texですみません)mはブラックホールの質量で、aは回転パラメータです。 ここで、疑問です。最後の項には、ArcTanh(m/a)の項が出現していますが、この定義域は a>mです。一方、他の項にはルート(m^2-a^2)といった定義域がm>aの項が出現しています。 ですので、全ての範囲でt(m,a)は定義不可能となっています。 計算ミスがないとすれば、このことを、どのように解釈すればよいのでしょうか? よろしくお願いします。

みんなの回答

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.6

久しぶりにKerrブラックホールの放射について調べてみるとありました。 http://www.physicsforums.com/blog.php?b=421 http://www.modernrelativitysite.com/chap11.htm 以上を見ると、極限Kerrブラックホール (角運動量が最大のブラックホール。これを超える角運動量を持つと 裸の特異点になってしまう)の場合、T→0に行きますね。 したがって、回転しているブラックホールの場合、 寿命は伸びるはずです。

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.5

自分が得た積分を、a=一定の仮定のもと、mathematica onlineにやらせてみました。 http://integrals.wolfram.com/index.jsp?expr=x^3*%28x%2Bsqrt%28x^2-a^2%29%29^3%2F%28x^2-a^2%29^2&random=false 一致しました。 被積分関数をよく見ると、広義積分だとしても、x~aの付近で発散しますね。 やはりa=一定の仮定はよくないようです。 すると、 解釈1:Kerrブラックホールは完全には蒸発せず、m=aになるのにさえ無限に時間がかかる。 解釈2:radiationによりaは積分が収束する程度に急激に減少する。 解釈2だとすると、aとmの関係を与えなければならないのですが、どうしましょうか。 電磁波による角運動量輸送を考慮しなければならないのかな。 そもそも電磁波で角運動量って輸送できるのかな・・・ という感じでそろそろフェードアウトしようかと。

math314
質問者

お礼

返事が遅くなり申し訳ありません。 ルミノシティーの計算の時に、角運動量からの寄与を無視してたのが 駄目だったんじゃないかと思います。 aは時間変化すると考えています。 しかし、どんな粒子が放出されるかで変化率は異なるので、 だいぶ複雑な話になりそうな気がしています。 有意義な解答、ありがとうございました。

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.4

計算してみて思ったのですが、aとmの関係はどうしてますか? aは時間に依らず一定としてますか? a=一定とすると、裸の特異点が出現しますよね? mは小さくなるのに、a=一定だと、 http://www.scholarpedia.org/article/Bekenstein-Hawking_entropy のEquation2のルートの中身が負になります。 したがって、a=一定はありえず、 時間とともにKerrブラックホールはゆっくりと回転するようになるはずです。

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.3

すみません、書き忘れました。 a→0の極限で最後の項が無視できるとした場合です。 arctanh(x)=1/2 * log((1+x)/(1-x)) http://mathworld.wolfram.com/InverseHyperbolicTangent.html らしいので、 a^3 \text{ArcTanh}\left[\frac{m}{a}\right]→0 ですね。

  • ibm_111
  • ベストアンサー率59% (74/124)
回答No.2

与えられた式で、a=0(つまりシュバルツシルト時空)とすると、 t(m,a)<0 となります。 したがって、計算ミスではないかと。

math314
質問者

お礼

計算ミスの可能性の指摘ありがとうございます。 積分範囲を誤って[m,0]として計算してました。正しくは[0,m]です。 しかし、結果は×(-1)倍となるだけなので、問題は解決できませんでした。 よく考えてみます。 ご回答ありがとうございました。

回答No.1

空間の歪みなんて計算できると思いますか?

math314
質問者

お礼

一般相対性理論は、重力を空間の歪みととらえることで、 重力をうまく(すい星の近日点移動など)説明できる理論であることは事実です。 しかし、量子重力レベルでは、空間の歪みを正確に計算するのは難しいでしょうね。 ご回答ありがとうございます