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ブラックホール蒸発とは?
- ブラックホール蒸発とは、ブラックホールが放射によってエネルギーを失い、次第に小さくなっていく現象です。
- ブラックホールの近くでは、粒子と反粒子は対消滅できず、エネルギー保存則が崩れてしまいます。
- そのため、ブラックホールはエネルギーを支払いながら蒸発し、質量が減少していきます。
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お考えの解釈で合っていますよ。 お考えのプロセスは以下のようなものでしょうね。 量子力学によれば、ミクロで真空をみれば、一瞬ですが対生成と対消滅が、至る所で、いつでも、無から発生しています(ほぼすべてが光子)。一瞬ですが、エネルギー保存則が破れて、すぐに元に戻っています。 しかし、ブラックホールの事象の地平面近傍だと、対生成した光子の片割れがブラックホールに落ち込む方向に引かれてしまい、対消滅できないということが生じます。もう一方の片割れは、仕方なく、外に向かって飛び出します。 ブラックホールに飛び込む光子だけ考えると、ブラックホールにエネルギーを与え、ブラックホールは無からエネルギーを得てしまいます。エネルギーと質量が等価であることを踏まえると、ブラックホールは放置するだけで質量が増えてしまいそうです(こうしたことが、ホーキング前にこのことが提唱されても、なかなか受け入れられなかった理由の一つかもしれません)。 しかし、エネルギー保存則は、一瞬は破れてもいいですけど、その後は必ずエネルギー収支は釣り合って、成り立ちます。ブラックホールに落ちて行く光子は、結局は負のエネルギーとなります。 実は、対消滅する場合でも、おおまかには、そう考えていいんですね。もし無から対生成した光子のどちらもエネルギー的に正ならば、対消滅しても、宇宙の至る所でエネルギーが増大し続けてしまいます。実験・観測的には、エネルギーを与えて起こした対生成しか、後にエネルギー的な痕跡を残せません。 このことを、ブラックホールの外からマクロで見てみると、光子がブラックホールから出てくるのですから、ブラックホールは光っています(可視光線以外の波長も考慮すると、温度と言い換えてもいいです)。 つまり、ブラックホールは外へエネルギーを放出しています。これがホーキング輻射ですね。エネルギーと質量は等価ですから、ブラックホールは放出したエネルギーの分、質量を減らしていきます。最後には消滅します。
お礼
ご回答ありがとうございました。 わかりにくい文章を読んでさらに 長くしかもわかりやすく解説も つけていただいて感謝しています。 高校生の僕でもわかる解説はとても感動しました。 また、質問を見つけたらご回答いただけたら うれしいです。ありがとうございました。