- ベストアンサー
交互作用の母分散推定に関する質問
- 交互作用の母分散推定について具体的な分布をイメージすることはできますか?
- なぜ、交互作用の母分散推定の式の自由度は(要因1の水準数-1)×(要因2の水準数-1)なのでしょうか?
- 交互作用の母分散推定について具体例を追加しました。子どもたちの成績に関して3つの要因について2元配置の分散分析を行い、交互作用に関する母分散の推定を求める際の式と具体的な値について詳細を教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
回答1への補足: 「標本平均の共分散も母分散のときと同じように1/nか」について: 確率変数の組(X1,Y1),(X2,Y2), ... ,(Xn, Yn)は互いに独立に同一の分布に従うとします。つまり,(Xi,Yi)において、XiとYiには相関が0ではないが、(Xi,Yi)と(Xj,Yj)のように組をまたいだ確率変数間では独立です。 さらに、E(Xi) = m, i=1,2,...,n V(Xi) = s2,i=1,2,...,n Cov(Xi,Yi) = c, i=1,2,...,n のように記号を定義しておきます。 X1,...,Xn の標本平均を Xbar とします。 Y1,...,Yn の標本平均を Ybar とします。 XbarとYbarの共分散( Cov(Xbar,Ybar) )を求めます。 Cov(Xbar,Ybar) = E(Xbar*Ybar) - E(Xbar)E(Ybar) E(Xbar*Ybar) = E[((X1+…+Xn)/n)*((Y1+…+Yn)/n)] = E[ X1Y1 +…+ X1Yn +X2Y1 +…+ X2Yn + … +XnY1 +…+ XnYn ] / (n*n) =(E[X1Y1] + … + E[X1Yn] +E[X2Y1] + … + E[X2Yn] + … +E[XnY1] + … + E[XnYn]) / (n*n) 確率変数の組は互いに独立であるので,E[X1Y1],...,E[XnYn]以外の期待値は E[Xi]E[Yj](i≠j)である。よって、 E(Xbar*Ybar) = (E[X1Y1]+…+E[XnYn])/(n*n) +(∑E[Xi]E[Yj])/(n*n) ← i≠jに該当する項のすべての和 である. E(Xbar)E(Ybar) = E[X1+…+Xn]E[Y1+…+Yn]/(n*n) = (E[X1]+…+E[Xn])(E[Y1]+…+E[Yn])/(n*n) = (E[X1]E[Y1]+…+E[Xn]E[Yn])/(n*n) +(∑E[Xi]E[Yj])/(n*n) ← i≠jに該当する項のすべての和 ゆえに、 Cov(Xbar,Ybar) = E(Xbar*Ybar) - E(Xbar)E(Ybar) = {(E[X1Y1]-E[X1]E[Y1]) + … + (E[XnYn]-E[Xn]E[Yn])}/(n*n) = ( Cov(X1,Y1) + … + Cov(Xn,Yn) )/(n*n) = c*n/(n*n) ← 確率変数の組は同一の分布に従うと仮定しているから。 = c/n 以上より,Cov(Xbar,Ybar) = c / n ,すなわち,標本平均の共分散は,もとの確率変数の共分散の 1/n 倍 である.
その他の回答 (1)
- yardsticks
- ベストアンサー率50% (7/14)
質問1の回答 交互作用は因子A(先生)とB(時間帯)を組み合わせたときの特別な効果なので、分散の推定値と考えるのではなく、共分散(相関)の推定値と考えてみてはいかがでしょうか。 そうすると、 (1) 各グループ内のデータ(得点)は、先生と時間帯については同じ情報を持っているので平均し、これを交互作用に関してデータ(標本平均)と見なす。 (2) 先生によって平均値が異なるので、標本平均の母平均をそろえるため、先生ごとの平均値を差し引く。 X = (4.0-3.5 , 3.0-3.5 , 7.0-5.5 , 4.0-5.5 , 4.0-3.0 , 2.0-3.0 ) 同様に、時間帯についても標本平均の母平均をそろえる。 Y = (4.0-5.0 , 3.0-3.0 , 7.0-5.0 , 4.0-3.0 , 4.0-5.0 , 2.0-3.0 ) (3) XとYについて共分散を求める。ただし、自由度は(a-1)(b-1)なので、 標本平均における交互作用に関する母分散の推定値 = (4.0-3.5)(4.0-5.0)+…+(2.0-3.0)(2.0-3.0) / (a-1)(b-1)。 これをもとのデータのレベルに戻すために、n倍する。 のように考えればすっきりすると思います。
お礼
なるほど!「標本平均の分散」を推定したのではなく、「標本平均の共分散」を推定したと考えるのですね。 ただ、1つ難しい点は「標本平均の分散」は母分散の1/Nになっているので、Nを掛ければ母分散になりますが、「標本平均の共分散」も母分散の1/Nになっているのですか?もし、そうならスッキリ理解できるのですが。お手数ですが宜しくお願い致します。
お礼
大変丁寧な解説を頂き、感謝の気持ちで一杯です。有難うございました。当方、初心者なもので、これから少し時間をかけて数式を追い、理解に努めたいと思います。その中で、また疑問点が出たら、新たな質問を立てたいと思います。