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NMR測定時に使用する溶媒について

NMR測定時に使用する溶媒について 質問があります。 私は現在、 ある未知の物質について NMRを測定し、 解析を進めています。 NMRを測定した際に、 当初は溶媒として クロロホルムを用いていたのですが 今回、ベンゼンを使用して 測定を行うことになりました。 ベンゼンを用いると ピークの動向が変わって クロロホルムを使っていたときには見られなかった ピークが見える可能性がある ということらしいのですが… なぜ、ベンゼンを用いると ピークの動向が変わるのでしょうか? 教えていただけたら幸いです。 よろしくお願いします。

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  • swisszh
  • ベストアンサー率64% (242/377)
回答No.1

1)ある未知の物質についてですが、その物質が溶媒に溶けるとは溶媒とその未知の物質との相互作用があります。物理化学をかじったならばわかるでしょうが、その相互作用は溶媒によって非常に違ってきます。 2)クロロホルム(CDCl3) とベンゼン(C6D6)はその極性、共鳴性、粘性など知っているように随分違い、その違いガ未知の物質とダイナミックに相互作用が起こり、その違いが非常に鋭敏なNMRのケミカルシフトに表れてきます。 3)H-1, C13-NMR にしても、NMR-Relaxation を使えばその未知の物質の個々のローカルな分子運動も測定できるのです。そう考えると、溶媒が違えば、未知の物質の溶媒との相互作用も分子運動も違って来るので、当然のごとくNMRの個々のデータもかわってきます。 4)ピークのケミカルシフトも、ピークのhalf width もかわりマス。 5)ですからNMR のデータは温度をはじめその測定条件をはっきり報告する必要もあります。 6)Google > NMR solvent 等から色々学ばれたら

empyema
質問者

お礼

非常に丁寧な回答 ありがとうございます。 さっそくアドバイスを参考に NMRについて詳しく学ぼうと思います(^^)

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