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ポリマーのNMRについて (測定溶媒とピークの関係)
先日、新しく合成したコポリマーのNMR測定を行いました。 最初、CDCl3を測定溶媒に用いたのですが、ベンゼン環付近のピークが小さく積分値も全然合いませんでした。 ところが、重DMSOを測定溶媒に用いたときは、ベンゼン環付近のピークもはっきり出て、積分値もしっかり合いました。 このように、測定溶媒によってNMRのピークの出方に差が生じることはあるのでしょうか? 補足として、コポリマー中の主な官能基としては、エポキシ基、アミド基、アミノ基などがあります。 どうかご助言よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
NMRによる積分値の違いがあるかないか、といえばありますが、多くの論文を見ても分かりますように、殆ど(特殊なものを除いて)普通に積分値はあいます。 でも水酸基、アミノ基のHは出る場所が変わったり、積分値が合うことはめったにありません。 また、溶媒との親和性によっても違いが出ます。 例えば質問者様の作っているコポリマーがCDCl3に解けにくく、DMSO-d6には解けやすい場合、例えばですが見せるのようなものを形成してしまい、ポリマー鎖、この場合でいうベンゼン環が中に取り込まれてしまうような構造をとった場合、NMRでは見えにくくなります。ようは親水部、疎水部にわかれてしまうのですね。 参考になれば幸いです。
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noname#160321
回答No.2
多分#1のお答えにあるように、溶解度の差により重クロ中では結晶がほぐれていないのだと思います。 ほぐれないと当然回転できませんから、広幅の固体スペクトルになります。 そのためどこからどこまで積分したら良いのか装置が「判断できない」のだろうと推察されます。 なお、主鎖にない部分や比較的ほぐれて分子内で回転できる部分は鋭く出ます。