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原潜の原子炉危機管理

原潜の原子炉危機管理 原子炉担当仕官は、艦内で爆発が起きたとき、独自の判断で原子炉の停止と区画の閉鎖をできるのでしょうか? 司令室と連絡が無ければ可能ということでしょうか? それとも艦長の権限を越えた専権事項なのでしょうか?

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  • eroero1919
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回答No.1

手元の資料をいくつかひっくり返してみたのですが、士官の権限についての記述が見当たりませんでした。 ただ、原潜に関するいくつかの書籍を読んでの感想なんですが、原潜の艦長の権限というのは実に絶大です。おそらく、と前置きをつけますが止めるかどうかの権限は艦長が持っていると思いますよ。 原潜の艦長というのはエリート中のエリートです。ものすごい厳しい試験を一発合格しないとなれないそうです。イギリス海軍なぞは、受験資格は一回のみで、それに不合格だと二度と試験は受けられないとか。そういうプレッシャーに負ける奴は艦長には要らないということでしょう。 ただ、士官というのは時と場合により自らの権限の範囲を逸脱して行動することが求められています。いわれたことをただやるだけならそれは兵士と同じ。士官は現場の状況に合わせて自ら判断し行動することが求められます(旧ソ連軍なんかを除きます)。 普段自ら考え決断し行動するということを非常に苦手としている日本人にとってはこれが非常に難しく、判断をしなくなってしまうか「時と場合」を考えず夜郎自大となって暴走するか(旧日本軍がこのパターン)となっていますが、アメリカ人なんかはこのへんの判断が絶妙ですね。 艦長が指揮不能、艦橋と連絡が取れない、など不測かつ突発的な事態においては判断することが求められますし、こういうときに何を基準に判断すればいいのかきちんと教育しておくのが欧米人の優れているところではあると思います(日本の場合はそういう不測の事態に備えた教育システムそのものが存在しない)。

jkpawapuro
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 この質問は旧ソ連ではないですがロシア・クルスクの例を見て質問しました。 クルスクでは一度目の爆発で艦橋が全滅、原子炉担当仕官は艦橋と連絡がつかないため自分の判断で原子炉停止・区画の閉鎖をしたらしいです。 おそらくこの適切な判断が、二度目の設計限度に近い爆発にも原子炉区画を耐えさせ放射能汚染を防いだと思います。 >ただ、士官というのは時と場合により自らの権限の範囲を逸脱して行動することが求められています。 個人の例で全体を類推して良いかどうかわかりませんが、ロシアも原潜仕官となるとレベルが高そうですね。

その他の回答 (1)

回答No.2

 作戦行動中のミサイル原潜(通称ブーマー)は、地上からの通信が途絶えた瞬間から、その原潜は直ちに潜航し、おそらく自らを追いかけてくる敵潜からの回避行動に移り、同時に攻撃型原潜が、敵潜狩りのために活動を開始します。  それから24時間後、なお地上と連絡が取れない場合、艦長は全士官の投票によって攻撃の可否を決定します(この場合艦長は一人だけなので、奇数として必ず決定される)。攻撃と決定した場合,上級士官2名により艦長室の金庫から命令書(暗号で目標が書いてある。)と2つのキーを取り出し、暗号入力と、キーの2人同時ターンで核の安全回路を解除。潜水艦は発射震度へ向かい、発射!  という風に地球を廃墟にできるので、船の一隻のことなど自由自在です。ちなみに、原子炉は小さな穴が空いていて、沈んだ時には少しずつ水が入って、放射能が漏れにくくなっているらしい。  さらに、潜水艦にとって火事は最も危険視されるので、隔壁の封鎖などでいちいち司令部に連絡などしません。火がついたら最後、艦内の酸素が猛烈な勢いで食われていきますし、穴が開いたひにゃ高圧で、一気に水が突っ込んできます。とにかく寸秒を争っていることをお忘れなく。  おまけですが、ロシアの原潜は作りが雑で、冷戦後の話では、まともだったのはタイフーン以後らしい。

jkpawapuro
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

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