- ベストアンサー
原子炉が止まっているのに何故原子炉蒸気が?
全く知識がないので分らないですが、原子炉は止まっているという事はスクラムが完了しているという事で、核分裂は起きてないんですよね? なのに何故原子炉蒸気の温度が下がらず、メルトダウンの危険があるんですか? 原子力発電の理屈が良く分からないので、どなたか技術的に説明していただけませんでしょうか。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
原子炉が核分裂を停止したとしても、炉心内にはそれまでに生成された核分裂生成物が蓄積しています。 それらの核分裂生成物は、それぞれの物理的な特性に従って崩壊をし、放射線を出します。 その放射線エネルギーの大部分は、原子炉内で熱に変換されます。その熱を「崩壊熱」と呼びます。 その発熱の割合は、原子炉の運転期間に依存しているのですが、この発熱があるという事が、原子炉の安全性に関して大きな意味を持ってきます。 なぜなら、原子炉内の核分裂反応を停止させ、核分裂による発熱をゼロにする事が出来たとしても、すでに炉心に蓄積して発熱を続けるこの「崩壊熱」は決して人為的に止める事が出来ないからです。 なので、「崩壊熱」が収まるまでは冷却し続けていないと、今回の様なトラブルに見舞われてしまうという訳です。
その他の回答 (2)
科学反応を制御しても、すぐに温度が下がるのではありません。 これを冷却するための冷却水が、通常であれば燃料棒の全てを満たし また循環させることにより温度を下げていく仕組みとなっています。 蒸気の温度が下がらないというより、冷却不可能な状況にある為、蒸気が発生しているといえば分かり易いでしょうか。 燃料であるウランは高温のままです。 これが燃料棒を溶かしてしまうのがメルトダウンです。 現在、対策として海水注入による冷却に尽力しています。 しかし汚染された水蒸気を放出することになると思われます。 近くにお住まいでしたら批難も考慮しても宜しいでしょう。
お礼
なるほど、良く分かりました。 海水を入れるという事は、もう使えなくなるという事ですよね。 ありがとうございました。
- tarepanda009
- ベストアンサー率33% (2216/6588)
お礼
なるほど、分かりやすいサイトありがとうございます。
お礼
ありがとうございました。 おかげ様で調べる手立てを得る事ができました。
補足
なるほど、その熱を冷ますための冷却装置の電源が無く(故障し?)、冷却水が蒸発して炉心溶融が起きたという事ですね。 冷却水は燃料棒と反応して水素が発生し、それにより圧力が増したので、水素を逃がしているうちに建屋に漏れ、酸素と反応して爆発したという事でいいでしょうか。