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中世の教会と世俗的権力
中世の教会と世俗的権力 ・中世における教会と世俗的権力との関係 ・当時の教会と庶民との関係 ・当時の世俗的権力と庶民との関係 ・教会がどのようなプロセスを踏んで民間信仰をキリスト教信仰にすげ替えたか(魔女刈りなど) 以上の事柄を、特に12C周辺について知りたいです。 こういったことについて書かれた本をご存知の方、お教えください。
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>こういったことについて書かれた本をご存知の方、お教えください。 あまり宗教に対しては詳細ではないのですが、手持ちの本では 甦る中世ヨーロッパ 阿部謹也(箸) 日本エディタースクール出版 第2章 二つの宇宙 第5章 死生観の転換 第6章 富める者と貧しき者 にご質問の内容の記述があります。阿部先生の専門上、北部ヨーロパが中心となりますが。 かいつまんで説明しますと 10世紀当時のヨーロッパではまだ精霊信仰がありました。 そこへキリスト教が入ってくるのですが、当初はなかなか土着信仰が捨てられませんでした。しかし公共福祉という概念が生まれて、福祉の主役が有力者(権力者)から教会が中心に変遷していきます。やがて12世紀ごろから市民の民政の中心が教会になり都市に巨大な教会が設立されるようになっていくのです。 内容は主に当時の庶民の死生観や思想が中心になっています。 ヨーロッパでも地中海周辺はやや事情が異なるのはご存じのことだと思います。 以下の書籍もお薦めです。 中世の星の下で 阿部謹也(箸) 筑摩書房 阿部謹也先生は、中世のドイツを中止とした歴史の第一人者でした。多くに優れた著作、論文を残されています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 紹介してくださった『甦る中世ヨーロッパ』は最寄りの図書館にありませんでしたので、まずは『中世の星の下で』を手に取ってみます。 要約して説明してくださり、ありがとうございます。当時の庶民の思想は大変気になる所ですし、『中世の星の下で』を読んだ後、『甦る中世ヨーロッパ』は購入するつもりです。 宗教に関しては、キリスト教史の方面で良い資料を見つけましたので、そちらと相互補完し合う形で読んでいこうと思います。 お礼が遅くなり失礼いたしました。 良い本、著者を教えてくださり感謝いたします。