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源氏物語の紫の上の苦悩と幸せ
- 源氏物語の主要なキャラクターである紫の上の苦悩と幸せについて
- 紫の上は源氏の最愛の女性として幸せに思われていたが、彼女が実際に抱えていた苦悩について
- 源氏が紫の上への愛に気付くまで彼女が一人で抱えていた葛藤や哀れな運命について
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源氏物語って、読むたびに発見がありますよね。 > 私としては、なんらかの形で夕霧と紫の上の間に子供ができ、その子供を源氏が育てたほうが、源氏はもっと苦しんだのではないかと思いました。 ちょっと違いますが、それっぽい設定になっている「マンガ」を読んだことがあります。 その「マンガ」では、紫の上は、源氏が「自分」を見ていないと知っています。 「野分」で、夕霧が紫の上を垣間見してしまうシーンがありますよね。 原作では、紫の上は夕霧に「見られた」ことは気づいていませんが、源氏は「もしかしたら夕霧が紫の上の姿を見たのではないか」と思い、自分と同じ過ちを繰り返すのではないかと疑心暗鬼になっていますよね。 その「マンガ」では紫の上は夕霧に「見られた」ことに気づいて、夕霧に微笑みかけています。 関係を結んだり、子供ができたり…ということはありませんが、紫の上は、死の間際に、いかにも夕霧と関係があったかのように呟き、そのまま息を引き取ります。 それを聞いた源氏がとても苦悩する…という内容だったと記憶しています。 レディース系の「マンガ」だったような記憶がありますが、源氏物語関係の書籍には、いろいろと手を出しているので…。 私が初めて源氏物語に触れたのは、中学1年生の時に読んだ「少年少女古典全集」の現代語訳でした。本格的にハマっていたのが高校生の頃で、もはやその後の進学先では源氏物語を専門にしようとは思わず、その「背景」を専門にしました。 私は、最初のころからあまり紫の上が好きにはなれませんでした。 嫉妬深いこと以外に、殆ど『個』を感じられなかったから、興味を惹かれる人物でもありませんでした。 源氏物語の中で、紫の上が「自分は幸せだ」と思っている節は、見受けられないと思います。 ですから、 > 紫の上は源氏に振り回された人生で幸せだったのでしょうか・・・・・ 幸せだったとは思えません。 > 私には紫の上が死んで初めて、源氏が紫の上自身への愛に気付いたように思いました。 私もそう思います。 いわゆる「無くして初めて価値を知る」パターンですね。 ただ、それが「紫の上」に向けられたものなのか、「自分が育て上げた自分にとっての理想の女性」に向けられたものなのかが、未だに理解できないんですよね。 源氏が、紫の上の「何」を価値と思ったかが、よく解らないんです。 同じ「藤壺の姪」であっても、朱雀院の女三宮は魅力がなく、紫の上には魅力がある…ということは、「元は同じでも、女は育て方で違ってくる」ってことを言いたいのかな?と思えるんです。 それは、ある意味、源氏の「自画自賛」じゃないのか?と思えるんですよね。 「こんな素晴しい女性を育てあげた自分って凄くない!?」というカンジで。 まるで、ショーでチャンピオンとなるような犬や猫を育てて、ブリーダーやトレーナーが自身を称賛しているような印象しか受けないんです。
その他の回答 (1)
帝の寵愛を受けながらも周りの迫害に遭い若くして亡くなった桐壺更衣も哀れなら、義理の息子との間に子をもうける藤壷中宮も哀れ。 立場を忘れることが出来なかった葵の上も哀れなら、心ならずも生き霊となった六条御息所も哀れ。 光源氏自身も、幼くして失った美しい母の幻影を追い求める一生だったといえるでしょう。 人は皆哀れな存在なのです。
お礼
回答ありがとうございます!! お礼が遅くなり、すみませんでした>< 「人は皆哀れな存在」なんだかとてもいい言葉ですね^^
お礼
回答ありがとうございます!!! お礼が遅くなり、すみませんでした>< 源氏物語のことについてとても詳しく答えてくださり、本当にありがとうございます! 周りに源氏物語について語れる方がいなかったので、とても嬉しいです^^ そのような漫画があったのですか!? 是非読んでみたいです。 そうですね、紫の上は源氏のために「個」をあえて捨てたのかもしれません。 紫の上の人生はすべて源氏にささげたといっても過言ではないと思っています。 もしかしたら源氏は自分しか愛してなかったのかもしれませんね・・・・・・