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脱パラしただけなのに蛍光で光ってしまいます。
脱パラしただけなのに蛍光で光ってしまいます。 パラフィン切片を脱パラしただけの状態の組織切片を蛍光顕微鏡で見ると、なぜか組織の一部が光ってしまいます。蛍光抗体もかけていないのに何が原因なのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
組織や細胞によって 自家蛍光 というものがあります。 自家蛍光という言葉があるということは、 実験者の中では、そういう現象があるということを 経験的に知っているということです。 私の経験では、 赤血球(血が多い組織)、組織の間質、筋っぽいところ、などで 何もしていないのに光る現象が見られます。 自家蛍光は、蛍光顕微鏡でどのフィルターで見ても光ります。 逆に言うと、そういうのは自家蛍光かと、私は思います。 効果的な解決法は、そのサンプルによって違いますし、特効薬はなかなか難しいです。 一般的には、固定法を少し変えるとか(時間、固定液(種類、濃度)、切片作製法(パラフィン、凍結)) 検討する必要があります。
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- otx
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経験的に 上皮っぽいところ(正確に示すのが難しい)も光ることがありました。 自家蛍光というのは、どこと、どこと、どこが光るというものではなくて、 逆に言うと、どこは絶対光らないというものではなくて、 どこにでも起こり得ると、可能性を知った上で実験するということです。
補足
詳しい説明ありがとうございます。 では、その自家蛍光を抑える方法はあるのでしょうか?
- grumpy_the_dwarf
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以前相談を受けたことがありますが、固定不充分の赤血球なんかが よく光るみたいです。平気で匂いの嗅げるようなホルマリンはダメ だと言って全部作り直させたら消えたらしいですから。エラスチン も結構光るはず。
補足
早速のご回答ありがとうござます。 ホルマリン固定は十分だったはずなんです。 同じ組織で以前に染色したときは問題無かったんです。 顕微鏡に問題があるということはないのでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 確かに血球がそのようになってしまうことはしばしばあります。 でも私の場合、間葉系組織よりは上皮系細胞基質に染まってしまう印象です。