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小さなものを薄切して光学顕微鏡でみる
小さなもの(ピンセットでつまめないようなものや粉末に近いもの)の切片をつくって光学顕微鏡でみたい場合、どのようにして標本をつくるのがよいのでしょうか?普通にパラフィン包埋して組織切片を作ったことはありますので、何かで固めてそれをパラフィン包埋できれば都合が良いのですが、そういうことはできますか? よろしくお願いします。
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血球や骨髄細胞程度のサイズで数がある程度あるのであれば、固定した試料を4%程度の寒天またはアガロース水溶液に予備包埋してからパラフィン包埋することができます。 寒天またはアガロースを湯浴で溶解し、固まらない程度に冷やしてから、試料と混合し、更に冷やして固めます。固まったら適当な大きさ、形に切り出して、普通の組織と同様にパラフィン包埋します。 適当な濃度や温度は試薬によって異なるので、事前に検討することをお勧めします。なお、不純な寒天はヘマトキシリンで若干染色される傾向がありますので、試薬レベルのものを使用したほうかいいと思います。
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すいません、下の回答、よく見たら誤字だらけでした・・・。
透過型電子顕微鏡で細菌等を見る場合は、 固定した標本を、ビームとかいう底のとがった小さなポリチューブに入れて、上から樹脂を入れて固めます。 すると細菌な底のとがった部分にまとまって沈んでいるので、 その部分をスライスすれば、細菌もスライスできるという事です。 また、余計なお世話かもしれないんですけど、 観察したいものが小さいときは、 パラフィンよりも樹脂で固めた方がいいと思います。 レジンなどの樹脂は透明なので、 標本がどこに入ってるのか確認できますし、 そこそこの大きさであれば、 実体顕微鏡で標本の向きまで確認できるので、 切片にする時、とても便利です。 また、パラフィンより、標本のちぢみが少なく、 樹脂自体が硬いのでより薄く切ることができるます。 あまりに標本が小さい場合は、パラフィンではやわらかいので切ることが出来ません。 ただし、切片にする際、樹脂はとても硬いので、 ミクロトームなどは樹脂専用の精密なものが必要です。電子顕微鏡用まで精密でなくても大丈夫なのですけど・・。 そこがクリアできれば、樹脂切片法はかなりオススメです。上手くいけば、本当にきれいに見れますヨ。
お礼
回答ありがとうございます。 樹脂は切ったことがないのですが、職場に電子顕微鏡はあるので道具はありそうです。条件が整えば挑戦してみようと思います。
電子顕微鏡用の凍結乾燥器ではだめですか?
お礼
回答ありがとうございます。 表面ではなく断面を、普通の光学顕微鏡でみたいと思っています。乾燥(脱水)も必要となりますが、まず何かでかためたり何かにくっつけたりする必要があるかな、と思っています。
- inaken11
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埋め込み研磨用のポリエステル樹脂やエポキシ樹脂ではダメでしょうか? 細胞とかスポンジ状の柔らかい物は不向きですけど。 プリント基板とかの断面をこれて観察していました。 web検索したら参考URLを見つけました。 検討済みなら申し訳ないm(__)m
お礼
アドバイスありがとうございます。 具体的ではないのですが、対象としては、生物由来のものなど、比較的柔らかいものを考えています。
お礼
回答ありがとうございます。 アガロースで固めてパラフィン包埋できるのですね、これならすぐ試せそうです。サンプルがたくさんあるものであれば、これでやってみようと思います。