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動物組織切片作成のパラフィン包埋について
動物の組織切片標本を作ろうと思っています.自動包埋機がなく,パラフィン包埋(エタノールで脱水→キシレン→パラフィン)を1日でやるのはすこしきびしいので,どこかの工程で一夜置いておこうと思うのですが,どこが一番よいでしょうか?また,ここであまり長く置くとよくない,というところがありますか? よろしくお願いします.
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最初に70%程度の低濃度アルコールで一晩置くと、後の処理がスムーズで、なおかつ組織の収縮も少ないです。アルコール濃度が高くなると、その分組織の収縮もきつくなります。ですが、あまり組織片が小さすぎると、かえって収縮がきつく起こる可能性もありますので、ゆっくりと時間を掛ける場合は、気をつけた方が良いでしょう。 パラフィン層で長時間置くのは避けるべきです。熱が掛かっている分、やはり組織へのダメージは強くなるわけですから。キシレンまで済んでしまえば、浸透器があるのでしたら、そこで1時間ずつ3層パラフィンを置けばいいでしょう。 組織標本の作製は、どの組織をターゲットとするかでも違ってきます。脂質の多い脳などでは、アルコール処理を長めにして、十分に脱脂効果を狙って包埋していく工程を取ったりします。
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- grumpy_the_dwarf
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私は90~100%程度のエタノールで止めるのを推奨します。 組織の収縮はキシロールで著しく進行することが判っていますし、パラフィンで 長時間置くと無用の熱を加えることになり、さらに収縮した揚げ句とても固くな ります。そこらへんの話は黄色い表紙の「病理技術マニュアル」に載ってたと思 いますので図書館で探してください。 ちなみにラットやマウスの類でしたら、ウチでは自動包埋装置ですが12時間の プロトコールで回してます。朝からやれば夜には仕上がる計算ですね。固くなり すぎなくてイイカンジですよ。
お礼
アドバイスありがとうございます。 100%エタノールの辺が時間的にまん中あたりなのでここで置いたら楽かな、と思います。なるべくなら1日ですますような方法も考えてみようと思います。
- myeyesonly
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こんにちは。 この中で一番よろしくないとするとエタノールではないかと思います。 止めるとすれば、脱アルコールの最期の方のキシレンか、パラフィン透徹の最初の所がいいのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 No.2,3の方はアルコールの方がいいと書かれており、そちらに気持がかたむいています。
お礼
回答ありがとうございます。 70%アルコールで一晩置き、次の朝から始める方法で、その日のうちにすませられそうです。