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平安時代の「家人」について。
平安時代の「家人」について。 平安時代が舞台の小説で「家人」という言葉が出てきました。 辞書やネットで調べると、 貴族に仕える家臣・従者等 ということですが、貴族に仕える人は、全員が家人と呼ばれていたのでしょうか。 それとも、比較的身分の高い人間だけを指す言葉でしょうか。 雑用等をする人もいたと思うのですが(詳しい知識はありません。すみません。)、そういった人たちも、家人と呼ばれるのですか? なんとなく気になってしまいましたので、質問させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。
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回答2の方とさほど違いはありませんが、 『国史大辞典』は手元にないので、『角川日本史辞典』より 「初期は、貴族に仕える従者の意で、下級貴族や武士の場合もあった。平安後期以降、武士社会にももちこまれ、棟梁に仕える武士を示した。」 より下位の被支配層を持たない隷属民は、下人と呼ばれました。 下級貴族であれ、武士であれ、上級貴族に仕えることは、人格的に隷属することではなく、 奉公の見返りに官職・知行権などの利益を得るという双務的契約関係でした。 一口に貴族に仕えるといっても、その仕え方は一様ではなく、全ての人が「家人」と呼ばれたとは言えません。
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- Pinhole-09
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比較的身分の高い者、即ち家臣、従者等が家人(けにん)と呼ばれ、 雑用等に従事する身分の低い者は、下人(げにん)と呼ばれました。 「古語辞典」より
お礼
早速ご回答いただき、ありがとうございます。 「下人」という言葉、そういえば聞き覚えがあります。 いつの時代の言葉か知らず、意味も、単に庶民を指すものと勘違いしていました。 おかげさまで、すっきりしました。 本当にありがとうございます。
- 川原 文月(@bungetsu)
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こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>平安時代の「家人」について。 代々、貴族の家に仕える人々で、私有財産的要素を持っていました。 >>貴族に仕える人は、全員が家人と呼ばれていたのでしょうか。 簡単に言えば「その通り」です。 従って、事務的な仕事をする人もいれば、雑役をする人たちも皆「家人」と呼ばれていました。 もしも、家人が犯罪を起こすと、その主まで咎められました。 江戸時代の「御家人」の基となっています。
お礼
早速ご回答いただき、ありがとうございました。 >>もしも、家人が犯罪を起こすと、その主まで咎められました。 この点に、とくに興味を持ちました。 単に、家人を罰して終わりでは済まされないのですね。 また、今読んでる小説の「家人」があくまで添え物的存在として描かれているので、家人たちの生活にもドラマがあったのだなぁと気付き、ワクワクしました。 「御家人」という言葉も、学生時代、日本史で習ったことを思い出し、そこにつながっているのかと納得しました。 歴史小説は難しいだろうと敬遠していましたが、これからどんどん読みたいと思います。 本当にありがとうございました。
お礼
早速ご回答いただき、ありがとうございます。 丁寧にご説明いただき、とてもよくわかりました。 家人と下人の違いも、理解できました。 本当にありがとうございます。 こちらで質問するのは初めてで、実は、ドキドキしていました。 ご回答くださった皆様に、心から感謝しております。 また分からないことがありましたら、どうぞよろしくお願い申し上げます。