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特許についての質問です。
特許についての質問です。 みなさんは現在の特許権について、 どのようなところが優れていて、どのようなところが 改善されるべきだと思いますか?
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「技術を特許庁にちゃんと開示して公にしたものは、発明者の独占チャンスを与えるが、それは出願から20年で満了して、誰でも実施できるようになる」 という特許の理念は、うまいトレードオフ(交換条件)になっていると思います。 一方で、あまりに技術が多岐にわたることもあり、審査官の労力が追いつかないことや、審査官そのものが単なる国家公務員試験のみで採用されており、法の理解や、法の運用例である審査便覧を使いこなせていない、「たちの悪い審査官」に当たるケースが増えています。 誤謬など論理学が身についていない人材を相手にさせられることや、蓋然性立証を超えて不当に過度な立証を求められること(undue burden of proof)、中には日本語文の論理構造が読解できない人材が審査官として存在するケースがあります。そういう場合、拒絶査定がでてからの不服審判など、不当な出費と時間を費やすことになり、行政府としての機会損失に対する国家損害賠償があるべきかと思います。(欧州の博士号取得者が技術も理解できず、法的な立証責任や蓋然性判断を理解しないまま、厳密な立証を求める、というのもあります。これはポスドクが増え、各国で審査官の増員をしたい現代には広く日本を含めた各国で起こりえることでしょう) いわゆる教育課程が非常に簡素化されて土日2日休日化したような初等教育を受けた世代が、そろそろ大学を卒業して審査官になるでしょう。これからは、弁理士よりもまったく論理的にも技術的にも実務能力に欠ける、そういう新米審査官を相手に説得せねばならないのか、と憂鬱になります。
お礼
参考になりました。ありがとうござます。