こんばんは、ご返答いただきまして、どうもありがとうございました。
ご紹介いただきましたサイトでも、同様に調べてみました。
http://www.etymonline.com/index.php?search=agnosticism&searchmode=none
?
なお、前半は既にご承知のことかと存じますので、省略させていただいております。
Sometimes said to be a reference to Paul's mention of the altar to "the Unknown God," but according to Huxley it was coined with reference to the early Church movement known as Gnosticism
"the Unknown God,"は、使徒言行録17章23節からのものと推察されます。おそらく、 Huxleyは、積極的な信仰を持ち出したくはなかったものと思われます。次に、Gnosticismを参考にしているとの記述が見られます。“自己の本質と真の神についての認識に到達が(知によって)可能”とするグノーシス主義の対義語として("a-"を用いることにより)造語したように考えられます。
従いまして、少なくとも、Huxleyにおきましては、“decided to be unknowable”or“beyond?human?ability?to?discover”のように考えられます。
使徒言行録17章23節
『知られざる神に』実は、わたしが道を通りながら、あなたがたの拝むいろいろなものを、よく見ているうちに、『知られない神に』と刻まれた祭壇もあるのに気がついた。そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、いま知らせてあげよう。
> ☆ ということは 《いまは知り得ないが 将来はどうなるか分からない(知り得るかも知れない)》でしょうか?
一方、当論文のfull textを入手しましたので、ざっくりと読んでみました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20467921 (Abstractが載せられております)
Agnosticは、“anti-CD40 mAb, 5C11”にかかる形容詞の役目を担っているものと考えられます。しかし、この5C11についての記述を見てみますと、以下のものがございました。つまり、既知の文献 [6, 7]で、既に知られているもののようなのです。
「The anti-CD40 mAb, 5C11, were produced at Biotechnology Research Institute of Soochow University (Suzhou, China) [6, 7].」
因みに、[6]は、以下のものでして、1999年に報告されたものでございます。
[6] Zhou ZH, et al. Vol. 18, p.471, (1999).
従いまして、既に存在は知られているにもかかわらず、agnosticという表現を用いています。おそらく、既に存在は知られているが、機能については“未知”というものかと考えられます。そして、結論としまして、下記文章が載せられております。
「It is concluded that use of the anti-CD40 mAb 5C11 in combination with chemotherapy may have significant therapeutic potential.」
つまり、「我々の研究により、(頸部癌に対して)、the anti-CD40 mAb 5C11と科学療法との併用により、有効な治療効果が見られる可能性がある。」
というものでございます。つまり、基準を甘くすれば、“可知”にろうかと考えられます。
なお、以下のgoo英和辞典では、以下の和訳がございました。科学(生物学)では、以下に示しておりますような、” 明確な見解のない”ぐらいが適当かと考えられます(作られてから200年以上経ちますので、意味合いも変化してきたものと推察しております)。
━━[形]不可知論(者)の;失認症の;明確な見解のない.
(http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/1519/m0u/agnostic/ からでございます)
申し訳ございませんが、次のご質問にお答えさせていただきたく、とりあえずは、当ご質問に、筆をおかせていただこうかと思っております。
お付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。
質問者
お礼
ひどっちさん こんばんは。ご回答をありがとうございます。
科学論文のほうですが もし
★ 従いまして、既に存在は知られているにもかかわらず、agnosticという表現を用いています。
☆ ということでしたら ひょっとしたら 誤植の可能性は ないでしょうか? すなわち 次のように 《 anti-CD40 ・・・》を修飾する形容詞には 別のところで 《 agonistic 》というこんがらがりやすい語も出て来ているからです。
▲ (Sensitization of SiHa cell to gemcitabine by CD40 activation and ・・・) ~~~~
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20467921
(あ)・・・evaluated the effect of ≫ agnostic ≪ anti-CD40 mAb (5C11) on tumor cell line (SiHa).
(い) Treatment of the SiHa cell with the ≫ agonistic ≪ anti-CD40 monoclonal antibody or Gemcitabine alone
~~~~~~~~~~~~~~~~
☆ むろん意味は分かりませんで しかも goo の辞書ではらちがあきません。次の辞書がみつかりました。
◆ (ライフサイエンス辞書) ~~~~~~~~
http://ejje.weblio.jp/content/agonistic
○ agonistic:アゴニストの, 刺激薬の, 作動薬の, 受容体刺激薬の, 作用薬の
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆ わたしには 具体的にどういう意味なのかまだ分かりませんが これでしたら たぶん合っているだろうと思いました。――でも agnostic と agonisitic との二つともが 正しい使い方になっているのかも分かりません。可能性としてでした。
★ 使徒言行録17章23節:『知られざる神に』
☆ 一応調べました。
■ ’Aγνωστωι θεωι ( Agnoostooi theooi ) / IGNOTO DEO
☆ 意味は 与格ですので 《 to Unknown God 》であるはずです。ギリシャ人たちは その神の名を知らずに・もしくは 仮りにどういう説明のもとに理解するのがよいのかを知らずに 神をあがめていた。その《知られざる神に》という言葉が ギリシャ人らの祭壇に刻まれていたというところのようですね。
あと
★ 従いまして、少なくとも、Huxleyにおきましては、“decided to be unknowable”or“beyond?human?ability?to?discover”のように考えられます。
☆ というように ハックスリにおいては 《知り得ない》という意味でも使っていたとおさえておく。こうですね。
ありがとうございました。あたらしい別の質疑応答においても もしこの主題について新知見などがありましたら そのつど伝え合って行けばよいと思います。
ほかの方がたのために もう少し開いていましょうか。
たらこさん ご回答をありがとうございます。
★ 「不可知の」は、カトリック用語で普通、「無神論者の」という形容詞の同義語です。
☆ ですから 世界はカトリックだけから成るわけではないので ほかの見解も知ることが大事でしょう。
ヰキぺでは 《非思考の理論 agnosticism 》に立つ者も 具体的な信教ないし良心の立ち場としてはさまざまに分かれているということを明らかにしていますよ。
▲ (Wikip: agnosticism ) ~~~~~~~~~~
http://en.wikipedia.org/wiki/Agnosticism
§ Types of agnosticism
(1) Strong agnosticism
The view that the question of the existence or nonexistence of a deity or deities and the nature of ultimate reality is unknowable by reason of our natural inability to verify any experience with anything but another subjective experience. A strong agnostic would say, "I cannot know whether a deity exists or not, and neither can you."
(2) Weak agnosticism
The view that the existence or nonexistence of any deities is currently unknown but is not necessarily unknowable, therefore one will withhold judgment until/if any evidence is available. A weak agnostic would say, "I don't know whether any deities exist or not, but maybe one day when there is evidence we can find something out."
(3) Apathetic agnosticism
The view that there is no proof of either the existence or nonexistence of any deity, but since any deity that may exist appears unconcerned for the universe or the welfare of its inhabitants, the question is largely academic.
(4) Agnostic atheism
Agnostic atheists are atheistic because they do not have belief in the existence of any deity, and agnostic because they do not claim to know that a deity does not exist.
(5) Agnostic theism
The view of those who do not claim to know of the existence of any deity, but still believe in such an existence.
Ignosticism
(6) Ignosticism
The view that a coherent definition of a deity must be put forward before the question of the existence of a deity can be meaningfully discussed.(以下省きます)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆ でしょ?
(4)と(5)のように ともに非思考の理論にもとづき 有神論と無神論とが出てくるということも分かります。
そして《不可知》という用語は この質疑応答を通じて 旧くなったようです。
あと 《あやまつなら われ有り》と言います。
ご返答いただきまして、どうもありがとうございました。Hidocchiでございます。
また、稚拙な科学的説明に終始してしまい、深くお詫び申し上げます。
・“Agnostic”は、1876年、形而上学学会のミーティングでのスピーチで、Huxleyにより用いられた造語である。
・語源的には、ギリシャ語の a-: without + gnōsis: knowledgeに由来する。また、サンスクリットの“knowledge less”を意味する"agnanam"からの由来の可能性もある。
・Huxleyが用いた理由は、心霊主義や神秘主義に関する全ての“knowledge”を排除するのが目的であった。
・初期のキリスト教教会のリーダーは、ギリシャ語の”gnosis (=knowledge)”を、“心霊主義的知”を述べるにあたって用いていた。
・Agnosticismと、古代のグノース主義信仰活動に対立する宗教的見解とは、混同されるべきではない。
・Huxleyの用いたのは、より広く、抽象的な意味合いであった
・また彼は、この“agnosticism”を(宗教的)信条といったものではなく、懐疑的かつ、実証に基づく質疑の方法とみなした。
・最近では、神経化学や心理学に関する科学論文にも、”not knowable”の意味としてこの言葉を用いている。
(http://en.wikipedia.org/wiki/Agnosticism の“Etymology”からでございます)
実際に、科学論文でも調べてみました。なお、著者は中国人ですが、出版社はHumana Press Inc.というアメリカの出版社でございます(論文がacceptanceされている以上は、ほぼ間違いなく、nativeの人の審査を経ていると思われます)。
Huang Q, et al. “Sensitization of SiHa cell to gemcitabine by CD40 activation and its overexpression in cervical carcinoma.” Med Oncol. 2010 May 14. [Epub ahead of print]
のabstractからです。
「This study investigated the expression of CD40 on cervical carcinoma and evaluated the effect of agnostic anti-CD40 mAb (5C11) on tumor cell line (SiHa).」
[愚約]
当研究では、頸部癌におけるCD40の発現を調べ、そして腫瘍細胞群(SiHa)の表面上における” agnostic(=効果が理解できない?)”抗-CD40モノクローナル抗体(5C11)の効果を精査した。
この用法を見ましても、“将来的にも永遠に分からない”という意味ではないように察せられます。と申しますの、抗-CD40モノクローナル抗体(5C11)は既知のものですし、また、“絶対に分からないもの”を調べよう、もしくは、評価しようとは考えないと思うからでございます。つまり、愚生の今までの見解が間違っていたということでございます。
元来は、「神性の(実証主義的な)認識は不可能である。」といった意味であり、また、そもそも意味合いが、広く、抽象的なものであったと解せられます。
結論と致しましては、《思考としての有る無いは超えている》さらには、《神はいるともいないとも言えないのだ》とのご質問者様のご意見と、同義であると考えられます。
> すなわち 《 agnosticism 》は 《不可知論》と訳すのではなく むしろ《非知の場 もしくは 非思考の理論》と表わしたほうがよいのではないだろうか?
仰られますように、“不可知”としますと、何かと誤解を招きやすいかと思われます。そして既に学術論文では、元来の意味とは若干のズレも見受けられます。愚生の貧弱な表現力では何とも申し上げられないのですが、“非思考の理論”、“非認識の領域論”ぐらいが適切かと思われますが…….
最後まで、お読みいただきまして、どうもありがとうございました。
お礼
ううーん。何だか ひどっちさんにとっては 初めから分かっていることであるようにも映り どうしてよいのか弱ってしまいますが――ご回答をまことにありがとうございます―― わたしとしては一つひとつ確実に知るようにしてまいります。 ★ “風邪の原因”は一応ウィルス(一部細菌によるものもございますが)とされております(特効薬は見つかってはおりませんが…..)。 ☆ 病因となるヰルスにしても 型がいくつもあり複雑になっていて 処方するすべがむつかしいのだとか。そういうことでしたか。すみません。でもそれを 不可知とは言わないのですよね? 二重のあやまちを侵すかも知れないのですが どこかよく似た事態であるようにも思ったりします。 特定のかたちでなくても解があることは分かっている。けれどもこれを知ることは いまはお手上げである。 ただし ★ 未知を「未だ知られていないこと」と定義し、また、永遠とは、今という時間の一瞬を∞にしたものと解すれば、《永遠の未知である》とも規定可能と考えられます。 ☆ と表現する事態は あまり意味がなかったようですね。いま証明によって不可知だと分かれば そのことが一応 知性を支配する。 ★ ・・・つまり、“電子雲”とは電子がそれぞれの位置に存在する確率の高い領域を示したものとのことだそうです(イメージがつかみにくいのですが)。 ☆ という“ペンタセン(ベンゼン環=亀の甲が5個つらなったものです)”の顕微鏡像の撮影に成功した事例というのは 不可知の壁に迫るものと見てよいでしょうか? ★ その後、高等数学を用いた手法(“代数的”手法以外の方法)ではございますが、シャルル・エルミートにより、五次方程式が解かれるようになりました(“六次”以上は未だのようでございます)。つまり、別経路の道筋であれば可能であったということでございます。 ☆ という事例もあるのですね。 そして ★ 原則、解は存在すると考えられます。ただ、量子論の場合、一般常識からは逸脱したものになろうかとは考えております。 ☆ ということなんですね。 ★ ~~~~~~~~~~~~~ ☆ 《不可知》を持ち出して来たのは 有神論に対する無神論の側の反論のひとつのかたちだったのでしょうか? 以下のサイトにもございますが、無神論側からのものとも考えられますし、有神論側からのどちらからでも用いられそうでございます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ これは ▲ (ヰキぺ:不可知論) 宗教的には純粋に「神はいるともいないとも言えないのだ」とする公平な中立的不可知論 ☆ の箇所ですね。そうして この記事をわたしも読みまして 回答No.9へのお礼欄で次のようにわたしは反応しました。 ○ どうも《不可知》という訳語がよくないのではないか? それは《非知》――つまりは わたしの用語で《非思考》のことですが――とすると分かりやすいのではないか? ☆ すなわち こうです。 1. 《絶対》の想定。 2. これを擬人化して 《絶対者》と表わす。さらには 《神》を当てる。 3. 《絶対》の想定は そのまま経験世界を超えた場としてであるので そのまま初めから 《非思考》つまり《思考としての有る無いは超えている》。 4. つまりこのことを 《神はいるともいないとも言えないのだ》と表わしている。 5. すなわち 《 agnosticism 》は 《不可知論》と訳すのではなく むしろ《非知の場 もしくは 非思考の理論》と表わしたほうがよいのではないだろうか? ☆ となります。わたしとしましては これですっきりしたのですけれど ひどっちさんやみなさんは どうでしょう?