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エタノールの脱水反応で温度により主生成物が変わるのはなぜですか?教えて
エタノールの脱水反応で温度により主生成物が変わるのはなぜですか?教えてください!
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イメージ的な説明で我慢してください。 C2H5OH→C2H4+H2O (1) 2C2H5OH→C2H5OC2H5 (2) どちらも濃硫酸を加えて加熱します。 反応はかなり高い温度で起こります。 (1)は170℃付近、(2)は130℃付近です。 100℃程度以下では反応が起こらないとされています。 でももとのエタノールと硫酸のままでしょうか。 硫酸とエタノールが結びついた構造の物質ができているはずです。 それは多分硫酸エステルでしょう。 C2H5OH+H2SO4 → C2H5-O-SO3H+H2O (3) 加熱すると分解します。 この分解の反応が温度によって変わるというものです。 その時はもうH2Oはどこか離れたところに行ってしまっていますから逆反応が起こるのではありません。 C2H5-O-SO3H → C2H4+H2SO4 これは1つの分子の中で起こる変化です。反応(1)です。 C2H5-O-SO3H+C2H5OH → C2H5-O-C2H5+H2SO4 これは別の分子が関係して起こる変化です。 反応(2)です。 この反応がおこるためにはC2H5OHが単に近くにいるというのではなくて複合体のような関係でくっついていなくてはいけないはずです。 多分両方の反応が混ざって起こるのだと思います。ただその割合が温度によって変化するのです。 温度が高くなって分子の運動が激しくなると、他の分子との組み合わせで複合体ができて、その複合体が変化するという複雑な変化、時間のかかる変化よりは1つの分子の中で起こる変化の方が実現しやすくなるということだと思います。反応の条件が実現するまで待っておれないというイメージです。 硫酸は元に戻ってしまいます。反応式の中にはでてこなくなります。 温度によってできるものが異なるというのはエタノールだけではありません。アルコールの脱水反応に共通だと思っていいでしょう。エタノールで起こるのと同じことがプロパノールで起こるのです。温度条件もほとんど同じです。
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- htms42
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#1です。 反応式の(2)、書き間違いました。 2C2H5OH → C2H5OC2H5+H2O です。 ついでに エタノールは蒸発しやすい物質です。沸点は78℃です。エタノールのままでいるのであれば130℃、170℃まで加熱するというのは無理です。 硫酸エステルになっているからこそ高温に加熱できるのです。 反応式の中に硫酸が出てきませんので触媒であると考える人もいるかもしれません。でも硫酸の量は少量ではありません。実験で用いる濃硫酸の量はエタノールの量に近いです。 硫酸の働きとしては脱水作用に分類されていると思いますが、一度別の物質になってから元に戻っていることになります。