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ヨーロッパにおける藁の利用法とは?
- 日本以外、主にヨーロッパでの藁の利用法について調査しています。
- なぜヨーロッパでは藁の利用が日本ほど進んでいないのか疑問です。
- 保温性・弾力性などの性質から考えると、寒冷地の利用が期待できると思いますが、それはされていないようです。
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質問者が選んだベストアンサー
欧州在住の者です。 現在では馬、牛、ウサギなど家畜のえさや家畜の寝床、イチゴ,ぶどうなどの苗の根元に敷くなど。 古くは人の寝床、椅子のクッション、燃料、土壁の粘土に混ぜる(組み木作りの家の土壁)などにも使われていました。 乳牛に藁を与えると、その菌の作用で良いチーズが出来る乳を出すと聞いたことがありますが、詳しいことは分かりません。 また、藁を食べた家畜の糞は肥料として畑に撒かれます。 戦後、それ以前の冬では薪は大変貴重だったので、燃料にも使われていたと思います。 昔の、農家での藁の利用は日本とほとんど変わらないと思います。 ただ、違うのは、肉食文化は毛皮が取れますので、わらじの代わりに皮の靴やローマ人が履くようなサンダル、たたみの代わりに、馬の皮のじゅうたん、羊の羊毛や毛皮の布団(乳児の冬の防寒用の寝袋)などがありますので、藁より丈夫なことから、日本よりも利用頻度が低いのだと思います。 最近の藁の利用では、無農薬の食料品店などで、藁の上にチーズや卵を置いてあるのを時々見ます。 また、ペットショップやガーデンセンターなどではハムスター、ウサギ等用の藁を売っています。 また、藁を使ったサウナもあるようです。 2年前に偶然見たのですが、最近の麦の収穫はGPSを使って無人で大きな作業車を使って、麦の収穫から、藁を丸めるのまで全部やっていました。すごいですね。(雑談ですみません。)
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NHKの「世界ふれあい街歩き」で英国のコッツォルズをやっていましたが、藁葺き屋根がありましたよ。昔からやっているようです。
お礼
回答ありがとうございます。 ヨーロッパでも中世初期には竪穴式のような小屋や藁葺き屋根の家があったようですから 農村地域ではその形式が残っているのでしょうね。 さすがに竪穴式はもうないと思いますが。 この手の地味な文化というのは書物などではなかなか説明されていないので NHKは意外と参考になる情報が得られそうです。
- Mumin-mama
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>最近では欧州でも藁葺きの屋根が用いられたりしているようですね。 ドイツの北の海岸沿い地方に見られる萱葺き屋根は萱から出来ているのだと思いましたが、ライ麦の藁で葺いているのもあるようです。 北ドイツはまた、萱葺きの萱が多く取れるところです。 ヨーロッパの家の特徴として、例えば、スレートが産出する地域の家の屋根や壁はスレートで出来ています。 スレート=(「大草原の小さな家」の小学生が学校に持って行く小さな黒板に使われる天然石の板) http://de.wikipedia.org/wiki/Schiefer 家が集まっているよな所では見られないのは最近まで、「火災の危険がある」とのことで禁止されていたからだそうです。 それで、点在しているような家でしか見られないのだとわかりました。 最近ではエコハウスの屋根としてわらぶき屋根が再認識されているようです。 http://www.konrad-fischer-info.de/212bau9.htm http://de.wikipedia.org/wiki/Reet
お礼
稲にしろ麦にしろ、大量に得られる藁はなんらかの利用法を考えるべきだし、 だからこそ古来から考えられてきたのだと思います。 都市化に伴い、火災防止の観点から廃れたのもしかたないことでしょう。 ただ、現代の情勢において藁葺き屋根は、点在する家でも継続は難しいでしょうね。 あれは農業にともなう藁の利用、共同体での協力体制による維持が前提の建築ですから。 エコのためといって藁を購入して業者に工事を委託、というのは 個人的には本末転倒な気がします。 おもしろい話をありがとうございました。
- PENPENMAKKY
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ヨーロッパでは牛の寝床で大量に消耗するため、他の用途に使う余裕は無いと思いますが…
お礼
回答ありがとうございます。 寝藁は用途としてありそうですね。 牛ではなくとも、排泄物で汚れたものは交換して、と大量に使いはしそうです。 家畜の歴史も調べてみます。
- takuranke
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ヨーロッパでは主に家畜飼料として利用されていたと思います。 文献等は知りません。
お礼
回答ありがとうございます。 家畜用飼料としては、麦よりも安価で耕作の容易な穀物が使われていたようですね。 藁は、飢饉のときや補助的には使われていたかもしれませんが、 単体では飼料として用いられていないと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 農業のみならず建築にも利用されていたあたりは日本と同じですね。 皮の利用があることは盲点でした。 確かに、肉食であれば必然的に皮がとれ、その加工技術が先に発達していれば、 外から伝わらない限りわざわざ藁を加工して使おうとは思わないでしょう。 同じ稲作の文化圏でも日本ほど藁を利用している地域が少ない理由も、 これと似た理由で考えられそうです。 最近では欧州でも藁葺きの屋根が用いられたりしているようですね。 中世初期への回帰ではなく日本文化の輸入っぽいですが。 必要から生まれた技術が進歩・淘汰されて現代にいたり、 再び手間のかかる昔の方法に戻るというのは、妙な感慨を覚えます。 機械による大量生産や自動化が進んでいる現代の感覚だと、 昔の生活というのはなかなか実感しにくいですね。 藁をまとめる作業も人力では一日仕事だったでしょう。 考えかたの古い人間としては、すごいというより恐ろしいですわ。