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火星人騒動やUFO騒動とメディア
1938年に「全米を震撼」させた火星人騒動。 http://www.ffortune.net/social/seso/seiyo-mod/kaseizin.htm 質問1 これが後の日本におけるUFO番組が盛り上がったり、水田の稲や麦が変な文字で刈られたりして大騒ぎになった(した)事と関連性はありますか? 質問2 火星人騒動自体、偶然起きてしまったのか、ある程度騒がしてやろうと思ったのかそのあたりも良く解らないです。 途中から聞いたら大騒ぎになる事くらいわかると思うのです。 質問3 そして、後のUFO特集のような番組は何を意図していたのでしょうか。 例えば、 ・火星人騒動の再来 騒動を利用して視聴率をとる。 ・政治問題等を隠すために強烈なネタを市民にばら撒く こんな考え方では間違っているでしょうか? くだらない質問なので暇な時に色々な回答をお聞かせください。
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質問1 諸説あり、異論のある方もいるとは思いますが、遠い因果関係はあると 思います。 1920年代から、宇宙にロケットを発射して旅行しようという空想が 欧米では流行っていました。 それがHGウェルズの小説や38年の火星人騒動、そしてフォンブラウン 達のロケット開発につながり、60年代月面着陸に結びつきます。 そして、特にアメリカやイギリスなどでは、宇宙を題材とした番組が 人気があり、UFO話も50~70年代にたくさん放映されました。 この番組をアメリカで観た日本人の中に、「これを日本で放映すれば みんな夢中になるに違いない」と考えた人間がいたのも無理からぬ ことで、実際、70年代アメリカから輸入した「ネタ」は日本で大当たり しました。 ちなみに、70年代後半のスターウォーズやET、未知との遭遇はこの 欧米におけるこの流行の集大成とも言えるものです。 質問2 アメリカにキャンディス=バーゲンという女優さんがいます。 そのお父さんは、30年代有名な腹話術芸人でしたが、同時に当時最も 人気のあるDJでした。 38年のあの日、アメリカ人の多くはこの人のラジオを聞いていました。 番組が終盤にかかり、楽しいおしゃべりから曲を続けざまにかける 時間になったため、聴取者はラジオのチューナーをいじって他の 局に変えたところ、いきなり火星人が地球にやってきた実況放送が 流れたのです。・・・ この「火星人襲来」は、放送開始時に「これはドラマです」とちゃんと アナウンスしていました。 だから、最初から聞いていた人達は何のパニックも起こさなかったの です。 当時、戦争前という不安な社会情勢もあり途中から聞いた人達だけが パニックを起こしたのです。 もし、キャンディス=バーゲンのお父さんが最後までトークをしていた ら、途中から(火星人襲来ドラマを)聞く人もいなかっただろうとも 言われています。 質問3 「視聴率のために宇宙人話をでっちあげた」というのも真実です。 「隠蔽工作のため」というのも、あながち嘘ではないでしょう。 でも、大きな理由は あの当時も、そして今もみんな、宇宙人がやってきて、この息のつまる 世界から人間を解放してほしいと願う気持ちや あの広大な宇宙空間で、人間が孤独でいることに耐えられないという 気持ちから「宇宙人話」にとびついたのだと思います。 人間は大昔から持つ「メシア(救世主)待望論」の一種だと考え られます。 宇宙人がいるといいですね。
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- ultraCS
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全米と言ってはいますが、所々で発生し、それが全国的だっただけで、大部分は冷静に対処しています。このあたり、「アメリカを震撼させた夜」という映画に結構よく描かれていますから、いちどごらんになってください。 #1の方がおっしゃるように、この事件の影響はオーソン・ウェルズを有名にしたことと、こういったパニックの発生を社会学者が認識した(これは、結構大きなトピックです)以上のものはありません。軍や警察に対する影響もほとんど残りませんでした。 1 関連は全くありません、大体、アメリカ大陸自体でミステリーサークル(Crop Circle)自体がほとんど報告されていません。なぜかイギリスが圧倒的(まあ、ユーモア好き、いたずら好きというのもからむかも)。また、彼の地でのこの手の報告は自然現象らしいものを含めると数百年前からあります。 日本での報告事例はそれに比べると遙かにしょぼいもので、出来の悪い便乗愉快犯と言っていいものと自然現象でした。 日本のミステリーサークルの最高傑作は机を並べて9の文字を運動場に描いた事件でしょう。 2 騒動を目的として放送することはあり得ません。この事件は不幸な偶然の重なりです。 実際、最初にフィクションだと言っておいて、そのあと実際っぽく放送することは今でもありますが、当時は、実験的で前衛的な手法だったのだと思います。 ・こういうのに、聴衆が慣れていなかったこと、 ・テレビなら、途中でテロップという手もありますが。ラジオではアナウンスだと流れを着るので入れにくかったこと。 ・世界恐慌直後でいろいろな噂が流れていたこと。 ・宇宙人というのが、友好的ではなく、少なくとも、フィクションでは征服者として描かれていたこと。現在なら、宇宙人は友好的というフィクションから来た何の根拠もない確信がありますから、全く違ったでしょう。 3 単に視聴率が欲しいだけでしょうね 実際には宇宙人が来ていることを隠蔽するためのミスリードというのは、陰謀論に近いと思いますね(番組の出来が悪すぎるし)。 それに、本当に地球に来れるほどのテクノロジーを持った宇宙人とやりとりしているなら、もう少し突飛な技術的イノベーションがあっていいでしょう、アメリカをはじめとする国々が、未だに莫大な費用と酸素を使って宇宙に出ているのが反証だと思いますね。これもカモフラージュだと陰謀論者なら言うでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 知りたかった部分について解説してくれて助かりました。 >実際には宇宙人が来ていることを隠蔽するためのミスリードというのは、陰謀論に近いと思いますね(番組の出来が悪すぎるし)。 陰謀があるように放送している時もありましたね。
- mn214
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1)オーソン・ウエルズの火星人襲来のラジオ放送の件はアメリカでの出来事であって、日本とは直接的には関係ないと思います。 さらに“稲や麦が変な文字で刈られたりして大騒ぎ”とありますが、ミステリーサークルのことではないでしょうか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB URLに説明がありますが、ミステリーサークルのことでしたら、日本発の騒ぎではなく、イギリスの麦畑で以前からあった事件ですよ。 別にアメリカのラジオ番組の火星人襲来とは無関係に思います。 2)途中から聞いたら大騒ぎになる事くらい解ると思うのです。 当時ラジオで番組の冒頭でフィクションだということは伝えてから始めているようですから、別段パニックを起こそうという狙いはなかったのでは。 故意に騒ぎを狙った云々よりも、オーソン・ウエルズのこの放送での臨場感、迫真の演技など演出が非常に上手かったと言うべきものだったと思います。 3)後のUFO特集のような番組は何を意図していたのでしょうか。 視聴率がとれるかどうかだけではないでしょうか。 “政治問題を隠す”というのはいったい誰が政治問題を隠そうとするのですか? マスコミは政治問題を暴くのが仕事ですから、政府の味方をして問題を隠すためにUFOを利用するなどまともに考えたらあり得ないですよ。 政府が隠していそうだと言われるのは、UFOが墜落したのではないかと言われるロズウエル事件に関連するエリア51のような政府関係の秘密の機関があるのではないかということが巷に噂されていますが、マスコミが政府に協力して現実の政治問題から隠すためにこうした噂話を利用しているとは思えません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%A251 何だか質問者さんはオーソン・ウエルズの火星人来襲のラジオ放送の件をあまりにも大きな出来事のように考え過ぎです。 当時アメリカではそれなりの出来事だったかもしれませんが、他の国では全く関係ない出来事です。 先に申し上げましたように、この出来事はオーソン・ウエルズの名前を有名にしたということで現在でも伝えられていることなのです。
お礼
回答ありがとうございます。 宇宙人ネタの前例として火星人騒動の効果を利用したのかな?ということで「関連性」という言葉を使ってしまいました。私の表現の仕方が悪かったです。 >この出来事はオーソン・ウエルズの名前を有名にしたということで現在でも伝えられていることなのです このくらいに考えておけばいいということですね。 >政治問題を隠す”というのはいったい誰が政治問題を隠そうとするのですか? なかなかテレビ局が流さない政治ネタが多い反面、なんでUFOは熱心に流すの?という疑問から思ったことです。
お礼
つまらぬ質問に大変丁寧な回答をくださり感謝します。 火星人騒動だけじゃなく、アポロとかSF映画まで歴史の流れとしてみると実に壮大なものがありますね。 ラジオ番組当日の出来事に関して詳しい解説ありがとうございます。 このような状況だったのですね。 不謹慎かも知れませんが、本当に面白い出来事だったんですね。 火星人騒動?アメリカ人は馬鹿だなーと思っていても、UFO特番に噛り付いている自分が居たりするんですよね。 心のどこかで宇宙人の存在を信じたいと言う心理が働いているんでしょうね。