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乗りなされ
乗りなされ さあ、お二人ずつあの舟へお乗りなされ。どれも西国への便船じゃ。船足というものは、重すぎては走りが悪い。 古くは「お~なさる」は「お~になる」という意を表わすらしいです。 上の文にはどうして「お乗りなさい」を使わず、「お乗りなされ」を使うんですか。 「なさい」は「なさいませ」の略された形で命令を表わす。 「お乗りなさい」だと「お乗りになってください」の意になるはずです。 「なされ」という表現は見たことがありません。 どうぞ教えていただけませんか。お願いします。
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辞書の引用なのですが。 岩波古語辞典補訂版978ページ なされ[下二]《動詞の連用形を受けて他人の行為に敬意を表わす》 「疾く疾くお帰りなされ候へ」〈伽 竹生島本地〉 広辞苑第四版 なさる 一、[他五]1.略2.動詞の連用形について尊敬の意をあらわす「行きなさる」 二、[他下二]⇒なされる(下一) 森鴎外の山椒太夫の一節ですね。 これは昔風の言葉遣いという設定だと思いますが。現代語「なさる」の命令形でいいように思います。「なさい」は「なさり(ませ)」の音便から「ませ」が省略された形ですね。 「見たことが無い」との事ですが、よく見かけるかたちなので憶えておいて損は無いと思います。 今、東京ではあまり使わないようですが、老人語や地方によっては普通に使われていると思います。 なぜか正規の命令形「なされ」にすると古い感じになりますね。 音便形でない「なさりませ」も古くさい感じになるのは不思議ですが、理由は他の方の解説(があったら)を待ちます。 すでに森鴎外の時代にはそういう感じだったのかもしれません。
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補足ですけど 五段活用ですから 未然 ら・ろ 連用 り 終止 る 連体 る 仮定 れ 命令 れ です。(広辞苑より) 「なさい(ませ)」 は 連用形ということです。
補足
再びありがとうございます
- tkltk73
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「なされ」は尊敬の意を表す動詞「なさる」(他五)の 命令形です。 「なさい」ではなく「なされ」が使われているのは、 質問者さんが言われるように「なさい」はもともとは 「なさいませ」の語尾が省略されたもので、 「なされ」よりもぞんざいな表現だからでしょう。
補足
ご返事いただきありがとうございます。 「なされ」は「なさい(ませ)」と同じく命令の表現ですね 「なされ」が「なさる」の活用であるのに対して、「なさいませ」は「ます」を活用したものだということでしょうか。 「なされ」の尊敬程度は「なさい」より高いですかね。
- kigurumi
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http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/144566/m0u/ >「なされ」という表現は見たことがありません。 よく時代劇とかで聞くと思います。 なされ というほうが丁寧さを感じます。 身分が高い人や大事にしている相手に対して、そういう表現をよく使っていたと思います。 例えば5歳くらいの高貴な人に対して、「ささ これに乗って逃げなされ」とか。
補足
ご返事いただきありがとうございます。 なるほど「なさる」ではなく「なされる」ですね。 現代語にも使われることが多いですか。
- askaaska
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する の尊敬語 なさる の活用だと思うけど?
補足
早速のご返事ありがとうございます。 「なさる」は尊敬動詞です。その命令形は「なさい(ませ)」ではないでしょうか。 「なされ」という形は見た事がないんです。
補足
丁寧なご返事ありがとうございます。 おっしゃるとおり森鴎外の小説を読んでいる中です。古い表現が沢山出てきてとても難しいと思います。 「なさい」と意味が同じですが、現代日本語はあまり使わない表現ですね。 べんきょうになりました。