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やる気と報酬の関連についての実験
マウスを使った実験で A,ボタンを押すといつも餌が出てくる。 B,ボタンをいくら押しても餌は全然出てこない。 C,ボタンを押すとアットランダムに餌が出てくる時とこない時がある。 AとBの場合はボタンを押さなくなるが、Cの場合は永遠に押しつづける そうです。 この実験についてより詳しく書いてあるサイトをご存知ありませんか? また、法則名とか実験名を知りたいです。
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オペラント条件づけの強化スケジュールに関する話題ですね。 詳しい回答者がほかにいらっしゃるはずですが, 私の知る範囲で書きます。 Aは連続強化スケジュールと呼ばれる事態。 欲しいときにはいつでも餌にありつけるため, ボタン押しの頻度は低いままでインターバルも長くなりますが, 餌が出る限りまったく押さなくなるなんてことはありません。 ただし,ある時点からボタンを押しても餌が出なくなった場合, ボタン押しは短期間で生じなくなります(消去抵抗が小さい)。 Bは消去と呼ばれる事態。 ボタン押しの頻度はしだいに減少し,最終的にはまったく生じなくなるでしょう。 ただし,過去にボタンを押して餌を得た経験がある場合, 短期的にはボタン押し反応が増加することがあります(消去バースト)。 自販機で商品が出てこないとき,ボタンをパカパカ押してしまうのと同じです。 Cは部分強化スケジュールのひとつである 変率強化スケジュールを指しているように読めますが, 非随伴性強化とも解釈できます。 変率強化は ボタン押し何回に1回餌が出るかの平均確率は決まっていますが, 出るか出ないか1回ごとには予測がつかないという事態です。 ボタン押しの頻度は高いまま維持されます(消去抵抗が大きい)。 これに対し,非随伴性強化は ボタン押しの有無とは関係なく(非随伴的に)餌が出る事態です。 餌の出る頻度が低く設定され, ボタン押し直後にたまたま餌が出る事態を初期のうちに何度か経験した場合, ボタン押し行動が長期間維持される可能性はあります(迷信行動)。 一方,餌の出る頻度が高く設定され, ボタンを押さなくても次々と餌が出て来るというような場合には, むしろボタン押しが減少することが知られています。 実際,非随伴性強化は問題行動を抑制する技法として用いられています。 以上のことから ご質問の件で妥当と言えそうなのはBぐらいです。 そもそもこの分野の研究はラットやハトを用いるのが主流で, 「マウスを使った実験で」なんて書いてある時点で胡散臭さプンプンです。 どこで拾ってきたネタか知りませんが, いい加減な情報に踊らされるのが嫌なら, ウェブなんぞに頼らないで学習理論の教科書の1冊でもひもといてください。 ひとつだけ推薦しておきます。 ■メイザーの学習と行動 日本語版第3版 ジェームズ・E・メイザー(著),磯博行,坂上貴之,川合伸幸(訳) 二瓶社 http://www.niheisha.co.jp/isbn978-4-86108-045-6.html
補足
ありがとうございます。誤りの根拠を教えてください。