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評価差額金について
貸借対照表の資本の部にある、評価差額金とはどのようなものでしょうか? まだ簿記2級(勉強中)くらいの知識しかありませんので、わかりやすく教えていただけませんか?
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ご要望により「ざっくりと」した説明を・・・ 時価会計・・・資産価額の表示をする際には通常は取得原価として簿価で表示されますよね。しかし、近年ではその資産の含み損・含み益をB/Sでも反映させ、企業資産の現在価値を利害関係者に伝わるようにと証取法で規定しています。 本来ならば、その資産の値上がりまたは値下がりを損益計算の中で処分すれば、「評価益」「評価損」として利益剰余金に直接反映しますよね?ですから敢えて「評価差額金」なるものは表現する必要はなくなる訳です。 しかし、これから先でその資産はまた価額変動する可能性がある訳ですから、実際に売却処分しないことには確定的ではありません。で、損益勘定を通さずに内部留保されている剰余金のうち、「決算期末では、実際にはこれだけ目減り、または上乗せ可能な金額がありますよ」ということを知らしめる役割があるのです。 仕訳的には、資産増減額に対し、当期未処分利益の下にくる「評価差額金」という資本勘定で行います。それによって配当や役員賞与できる利益も制限されるといった具合です。 そして、どの資産について評価差額が生じたかということで、頭に「株式等・・・」と対象資産を明示します。減損会計基準(別途調べてみて下さい)による方針では、土地などにも強制的に評価差益表示するように求めていく方向にあります。 例えば、「これまで沢山儲けた結果、相当の蓄財があるかのように見えるけれど、ほんとは二束三文の資産に手を出してて、大した値打ちがなかったりしないか?」という疑問に答えることになります。
お礼
ご回答、本当にありがとうございました。とても理解しやすくご説明いただいて、助かりました。仕事上必要でしたので、周囲の人たちに質問もしてみましたが、よくわからなくて。。。逆に、わかったら教えてねと言われてしまいました。感謝いたします。