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語句の用法
追悼文の標題に、「〇〇君の死を悼む」とするか。それとも 「〇〇君を悼む」とするか。「死を」入れると間違った表現 でしょうか。いずれが正しいか。また、その根拠もご教示頂き たい。よろしくお願いします。
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「〇〇君の死を悼む」は、間違った表現ではないと思います。 確かに現在の日本語での「悼」は、「人の死を悲しむ」という意味で、人が死ぬこと以外の“かなしみ”に使うことがないので、「死を」と入れると重複になるという感覚も分からなくはありませんが、手許の『新字源』を見る限り、もともとの「悼」の意味は、「人の死」限定ではなさそうです。 (1)いたむ。(ア)かなしむ。〔詩・終風〕「中心是悼」(イ)人の死をいたみなげく。「哀悼」(ウ)あわれむ。(2)おさなご……(以下略) とあり、「悼亡」という熟語も記載されています(これについては原典を当たったわけではありませんが、「悼亡詩」という詩のタイトルからできあがった熟語のようで、字面からいえば「亡くなるを悼む」と読むと思われます。間違っていたらすみません)。 これを考えると、「死を悼む」という表現も、あながち間違いではないような気がします。 ちなみに、『広辞苑』(第五版・CD-ROM版)の「いたむ」の項には、 《悼》人の死を悲しみなげく。「友の死を―・む」 とあり、「死をいたむ」という用例を載せています。 現在四十歳代半ば。これまでにも、「○○君の死を悼む」「友の死を悼む」という「死を」が入った使い方は、結構、見聞きしたことがあります。 あとは使う方が「“死を”と入れると重複する、くどい」と思うか思わないかという、好みの問題だと思います。
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- fumkum
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>追悼文の標題に、「〇〇君の死を悼む」とするか。それとも 「〇〇君を悼む」とするか。「死を」入れると間違った表現 でしょうか。いずれが正しいか。また、その根拠もご教示頂き たい。よろしくお願いします。 「〇〇君を悼む」で良いと思います。定型的に使われていますが、根拠と言うことなので次の2点をあげておきます。 1、漢和辞典(漢字源)の「悼」の意味について次のようにあるから。 「意味」 {動(詞)}いたむ。死んだ人を思って悲しむ。 2、国語辞典(新明解)の「いたむ」の意味について次のようにあるから。 (1)【痛む】(自五-自動詞五段活用)以下略 (2)【悼む】(他五-他動詞五段活用)人の死を悲しみ惜しむ。 どちらも「死を悲しむ」の意味を持っていますので、「悼む」の一語でよいと思います。
お礼
最も適切なご教示を頂き有難うございました。
- marisuka
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「悼む」って、「死」以外で使うときないと思うのですが。だから、単に「○○君を悼む」と言えば、(多少文学的な表現であるにしても、)死を悼むという意味になると思います。そこへわざわざ「死を」と入れるのは、意味の重複とまでは言わないにしても、しつこい表現だと感じます。よって、「○○君を悼む」に一票。
お礼
いろいろと迷いましたが、 >「悼む」って、「死」以外で使うときないと思うのですが。・・・に 納得、自信を得て、「○○君を悼む」にしました。 本当に有難うございました。お世話になりました。
No.1の補筆です。 「〇〇君の死を悼む」がいいと思います。 でも,いくつか他の方の回答を待つほうがいいでしょう。定型的ないいかたがあるのかもしれませんので。ぼくはこういうものを書いたり読んだりしたことがありません。
お礼
>「〇〇君の死を悼む」がいいと思います。 あながち、間違いではないということが分かりました。 有難うございました。
「悼む」は「悲しく思う」という意味なので, ○○君を悲しく思う ではなく, ○○君の死を悲しく思う だろうと思いますが。
お礼
大変参考になりました。 有難うございました。今後ともよろしくお願いします。
補足
「〇〇君の死を悼む」=○○君の死を悲しく思う と、解釈できるので、あながち「〇〇君の死を悼む」にしても 間違い(不適切)ではないと考えられますが・・・・・それで よろしいでしょうか。 従って、「〇〇君の死を悼む」→「〇〇君を悼む」にしなくても 良いと解釈してもいいようですね。確認したいと思います。 いかがでしょうか。よろしくお願いします。
お礼
あらゆる角度からご検討下さって、ご教示頂き有難うございました。 >あとは使う方が「“死を”と入れると重複する、くどい」と思うか思>わないかという、好みの問題だと思います。 これで納得しました。有難うございましった。