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「狩」という漢字の成り立ちについて教えてください。
けもの(へん)を守(る?)で「狩」という漢字が ありますが、 何故この二つが組み合わさって「狩」という漢字が 生まれたんでしょうか? けものを守る・・・で「狩」? と、私は単純に考えてしまうのですが、 本当のところはどんな由来があるのか 教えてほしいです。 よろしくお願いします。
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漢字を何でも二つ以上の部分に分けてそれぞれの表面的な意味を考えるのはやめましょう。 「けものへん」は「犬」が変形したもので、文字通りの「犬」から犬に似た獣、もっと広く獣、獣に関わりがあるということで狩猟、さらには動物的な様子まで表します。 「守」は主に「シュ」という読みを表す機能で、集め捕らえるという「獣」の字に音が通じています(日本語では意外ですが獣と狩は中国語の発音がよく似ています。また「獣」は左側が網の象形、右が犬で本来この字が狩りを意味したようです)。 つまり昔の中国では狩りをすることをシュのような発音の言葉で言っていたということで、それを表現するために「狩」という字を作ったのです。 こういう、意味を表す部分と読みを表す部分の組み合わせによる「形声文字」が漢字の大部分を占めていて、成り立ちは大して「面白くありません」。 漢字の成り立ちにはいくつかの説があることが珍しくなく、#1さんの回答を否定するものではないことは注意しなければなりません。それでもNo.1でも一段階意味の転用が起きており、初めからストレートに狩りを表現していません。このような意味の転化も多く、それが一見成り立ちを分かりにくくすることも多くあります。
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- c2662fly
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・声符は守。狩猟の「狩」には、もと「獣」を用いた。(甲骨文において狩と獣は同一)《『字通』より》 ・「獣」は「單(羽根飾りのある楕円形の盾の形)」と「口(大猟を祈る祝詞を収める器)」とで狩猟に先立って収穫を祈る儀礼を示し、そこに「犬(猟犬)」を加えて狩猟を示している。《『字通』より》 ・音符の〈單+口〉がシュウ=シュに変化したため、〈守〉を用いるようになった。《『新漢語林』より》「狩」は、その形成の文字である。《『字通』より》 ・卜文、金文には狩猟の狩を獣としるし、卜辞には狩猟することを「獣せんか」のようにいう。のちに獣は獣畜の意となり、狩が狩猟の字となった。《『字通』より》
お礼
回答ありがとうございます。お礼遅れてすみません…。 意味ではなく、音で「守」なんですね。 貴重な意見をありがとうございました。
- sanori
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こんにちは。 手元の漢和辞典によりますと、 「守」は、そのまま「守る」の意味だそうです。 そして、けものへんは獲物ではなく、自分を守る犬を表すそうです。 「狩」⇒「四方を犬に守らせる」⇒「四方に犬を配置して獣を獲る」 ということなんだだそうです。
お礼
お礼が遅くなりました…スミマセン。 回答ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。お礼、遅くなり申し訳ありません。 >>漢字を何でも二つ以上の部分に分けて~ 単純すぎる自分が嫌になります(:^^) もっと深く物事をとらえたいですね…。 詳しい解説に感謝いたします。