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夏目漱石が正岡子規に宛てた書簡について
先日、同様の質問をさせて頂いたのですが 全文を載せるのを失念していたので、再度質問させて下さい。 明治23年の12月31日に夏目漱石が、正岡子規宛に書いた 「故に小生の考にては文壇の立て赤幟を万世に…」 の書簡で、夏目漱石が具体的に正岡子規にどうせよ と言っているかを知りたいのですが、 以下の書簡の全文の現代語訳の出来る方がいらっしゃいましたら 教えて頂ければ幸いです。 『故に小生の考にては文壇の立て赤幟を万世に翻さんと欲せば首として思想を涵養せざるべからず 思想中に熟し腹に満ちたる上は直に筆を揮つて其思ふ所を叙し驟雨沛然驟雨の如く勃然大河の海に瀉ぐ勢なかるべからず文字の美 章句の法杯は次の次の其次に考えべき事にてIdea itselfの価値を増減スル程の事は無之様ニ被存候 御前も多分此点に御気がつかれて居るなるべけれど去りとて御前の如く朝から晩まで書き続けにては此Ideaを養う余地なからんかと掛念仕る也 勿論書くのが楽なら無理によせと申訳にはあらねど毎日毎晩書て書き続けたりとて小供の手習と同じことにて此 orizinal ideaが草紙の内から霊視する訳にもあるまじ 此処idea を得るの楽は手習にまさること万々なること小生の保証仕処なり(余りてにならねど)伏して願はくは(雑談にあらず)御前少しく手習をやめて余暇を以て読書に力を費し給へよ……併し此ideaを得るより手習面白しと御意遊ばさば夫迄なり一言の御答もなし 只一片の赤心を吐露して歳暮年始の礼に代る事しかり 穴賢 御前此書を読み冷笑しながら「馬鹿な奴だ」と云はんかね兎角御前coldnessには恐入りやす 十二月三十一日 漱石 子規御前』
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これは課題か何かなのでしょうか? 全文を現代語訳できなくても、大体の意味をとるのはそう難しくないと思いますが。 ともかく具体的に言っているのはここです。 「伏して願はくは(雑談にあらず)御前少しく手習をやめて余暇を以て読書に力を費し給へよ。」 つまり、こういうこと。 《伏して願うことは(…雑談ではなくて真面目な話だ)あなたは少し手習い(のようにどんどん書いてばかりいること)をやめて、それで余暇に読書に力を費やしたまえよ。》
抽象的には「思想を涵養しなさいよ」。 では具体的にどうしろと言ってるかですよね?
補足
そうです、non_nemoさんのおっしゃる通りに 「思想を涵養しなさいよ」というのは理解できるのですが、 全文を理解した訳ではないので、上手く内容の把握が出来ません。 ですので、全文の具体的な現代語訳が知りたいです。