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メタノールで洗浄、吸引する理由
大学の実験で、コレステリルアセタートというものの合成をやりました。 コレステロールと無水酢酸を混ぜて加熱し、沸騰し始めて1時間後に加熱をやめ、室温までさましました。 そのあとにブフナーロートというものを使って吸引ろ過をして、そのあとに反応混合物をメタノールで洗浄して吸引しました。 このとき、なぜメタノールで洗浄するかがわかりません。 無水酢酸はアルコールなどにとけるということなので、無水酢酸などの不純物を溶かして洗い流すためと考えたのですが、この場合はメタノールでなくても、ほかのアルコールを使えば同じことなのでしょうか? また、理由は他にもあるのでしょうか?
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No.2です。追加です。 状態変化(気化など)は、温度、圧力によって決まります。 たしかにメタノールの沸点は低いと言っても、(1気圧では)室温よりは高いです。しかし吸引して減圧しているので、より低い温度で蒸発がおきます。 同じ温度、圧力なら、沸点の低い方が、気化しやすいはずです。 実際にはエタノールでも吸引して減圧すれば、すぐ飛んでしまうと思います。ただ、沸点の低いメタノールの方が、より蒸発が早いのでは、と思います。大した違いではないかもしれませんが。 この辺のことは物理化学(その中の熱力学)の問題です。物理化学の教科書で調べてみて下さい。私はあまりその方面に強くないので、ゴメンナサイ。 物理化学(特に熱力学)は大切ですから、しっかり勉強して下さいネ。
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- naomi2002
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>メタノールでなくても、ほかのアルコールを使えば同じことなのでしょうか? 他のアルコール、例えばエタノールでも良いと思います。 ただ、メタノールはエタノールより、かなり沸点が低いですよね。(今、手元に資料がありません。調べてみて下さい。) 沸点の低いアルコールを使ったほうが、吸引して飛ばしやすいということもあるのではないでしょうか。 たしかに、こういう場合、メタノールをよく使いますね。 上に書いたような理由でメタノールを使っているのかは、自信がありませんが。。。 洗浄用の溶媒として、他に考えるべきことがあるとすれば、除去しようとする物質の溶解度が高い、精製しようとする目的の物質と反応しない、溶媒自体が有害性が低い、値段が安い、などでしょう。
お礼
回答ありがとうございました。 沸点ですか。それもぜんぜん考えてませんでした。 揮発性ってゆうのは、常温で気体になるってことですよね。 この揮発性ってゆうのは、沸点とは関係ないのでしょうか? メタノールも沸点は低いといっても、常温で沸騰するくらい低くはないようだったので。
- rei00
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> 無水酢酸はアルコールなどにとけるということなので、 > 無水酢酸などの不純物を溶かして洗い流すためと考えた 「何故洗浄するか」の理由はこれです。 > この場合はメタノールでなくても、ほかのアルコールを > 使えば同じことなのでしょうか? 他のアルコールでも構いませんし,アルコール以外のエーテル等の有機溶媒でも構いません。 重要なのは,無水酢酸や酢酸などの不純物が良く溶ける事(でないと洗浄になりません),目的化合物のコレステリルアセタートが溶け難い事(目的化合物が溶けてしまっては意味が無いです),揮発性がある溶媒(洗浄溶媒が残っては困ります)です。 ま,今の場合は,簡単に扱える溶媒という事でメタノールなんだと思います。
お礼
さっそく回答ありがとうございます。 揮発性がある溶媒というのは考えていませんでした。 洗浄溶媒が残ってたら意味ないですね。 参考にさせていただきます。ありがとうございました。
お礼
なるほど、圧力ということをすっかり忘れてました。 たしかに吸引したら減圧しますね。 物理化学もいま勉強中で、熱力学にはもう少しで入ると思うので、そっちもがんばっていきます。 いろいろありがとうございました。