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サリチル酸からのエステル合成の疑問
サリチル酸をメタノールと濃硫酸で加熱すると、サリチル酸メチルが生成。 サリチル酸と無水酢酸でアセチルサリチル酸が生成。 ・・・と参考書には書いてありますが、これらはどちらも一種のエステル化です。 が、もう一つの官能基がなぜ反応しないのかわかりません。 アルデヒド基とメタノールを濃硫酸で加熱したら脱水すると、 ジメチルアルコールの合成から(フェノール性ではありませんが)思えてならないのですが何故でしょうか? また、無水酢酸が水素原子を剥ぎ取って、というイメージがあるので、 サリチル酸と無水酢酸ではむしろよい強い酸の、 カルボキシル基と無水酢酸が反応しそうに思えます。 何故でしょうか?よろしくお願いします。
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- owata-www
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脱水反応(この場合は付加的脱離反応か)の反応機構をもう一度見直してください。
>サリチル酸と無水酢酸ではむしろよい強い酸の、 カルボキシル基と無水酢酸が反応しそうに思えます。 これはまったくの逆であり、より弱い酸の方が塩基としては強いわけですから、反応性(求核性)はヒドロキシ基の方が高いです。 たとえば、アルコールとフェノールが共存する条件では、より求核性の高いアルコールの方が先にアシル化(アセチル化など)されます。フェノールの方が強酸だからです。同様にカルボン酸とフェノールが共存すれば、フェノールの方が優先的にアシル化されます。
まず、基本がお分りになっていないようです。 もし「他の反応」が優先しても、最終的には「熱力学的に安定なもの」が「主たる生成物」になる。 後はこれらを「わける」だけ。 >無水酢酸が水素原子を剥ぎ取って そんな事は起きません。無水酢酸は親核試薬がない限り反応は起こしません。 サリチル酸のアセチル化でエステルを作るときは塩基性触媒を使うのが普通です、活性なアセチル化剤(親電子試剤)が生じます。 そこで、親核試剤と親電子試剤を反応させると云うことになります。