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「陽気」という言葉の使い方
「陽気」には天候、気候の意味がありますが、 例えば2月に「春の陽気」というのは、冬なのに暖かいという意味で 理解できるのですが、10月に「12月の陽気」という使い方を するのは普通なのでしょうか? 自分としては、陽気には暖かいイメージがあるので、 「10月なのに12月の寒さ」は理解できても、 「12月の陽気」という言い方はしっくりしません。 辞書を見てもそこまで説明してないので、ご存知の方が おりましたら教えていただきたいのですが。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 すでにNo.2様が辞書から引用されていますが、私の手もとの辞書にも少し載っていましたのでご参考までにいくつか挙げてみます。 > 「陽気」には天候、気候の意味がありますが、 > 例えば2月に「春の陽気」というのは、冬なのに暖かいという意味で > 理解できるのですが、10月に「12月の陽気」という使い方を > するのは普通なのでしょうか? 質問者様がおっしゃっているのは、10月の時点で感じる「12月の(ような)寒さ」ということですよね。以下の引用にあるように、本来の意味からいえば間違いではないのでしょうけれど、最近の使われ方の傾向からいうと違和感があるとなるのでしょうね。 実際、私も質問者様と同じような感覚を持っています。 【陽気】 |「陽気」は本来暑い、寒いといった大気の状態をいうが、今日では特に暖かい大気状態、快適な大気状態をいうのが普通である。『小学館使い方の分かる類語例解辞典』 ------------------ ・毎日の生活の面から見た気候、天気の具合。「春らしい陽気になる」 『小学館日本語新辞典』 ・気候。天候。「―がいい」「―のせいで」※人の生活や気分に関係あるものとしていう。 『集英社国語辞典』 ・[寒暖などの]時候。天候。「春らしい―」 『学研現代新国語辞典』 ・[生活の適不適からみた]比較的短い期間の気候。時候。『類語国語辞典』 【陽】 日の光…「陽光。夕陽。洛陽。斜陽。」 日のあたる方。ひなた。山の南側。川の北側。 【気】天地間に起こる自然現象…「気象。気候。空気。大気。熱気。湿気。」 『岩波国語辞典』 ------------------ 「12月の陽気」で検索しますと、少しですがヒットします。 これらが「12月の暖かい大気状態の日」を言っているのであれば、質問者様のご意見と合致するのですが、ざっと見たところでは大半が「12月の(ような)寒さ」という意味で使っているようです。「冬の陽気」で検索しても傾向は同じような感じでした(数は少し増えました)。 これらはネット上に限定したごく一部の調べになりますが、上記『類語例解辞典』にあのように書かれている(今日では~)ということは、ある程度確かな根拠があるということだと思います。 > 陽気には暖かいイメージがあるので、 > 「10月なのに12月の寒さ」は理解できても、 > 「12月の陽気」という言い方はしっくりしません。 したがって、質問者様が抱かれた違和感は、他の多くの人の感じたところと一致するという推論が成り立つのではないでしょうか。 しかし上記の使い方をしても決して間違いではないということでしょうね。 「天気」という言葉には「良い天気」という意味がありますが、今回の場合も「快適な大気状態」が派生したところを見るとよく似たパターンのようですね。 ただ今回の場合は、「陽気」という言葉自体が「快適な大気状態」を意味するのが本来のあり方のように思えてしまいますが^^; 本当に日本語は難しいです^^; 実は、私は今まで「陽気」にはどの季節でも使える「天気」の意味があることを知りませんでした^^; 今回のご質問について調べる過程で勉強させていただきました。ありがとうございました。
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- toko0503
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こんにちは。きょうは、こちら、まるで初夏の陽気です。 goo辞書には「陽気」として「天候」「時候」とあり http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/198402/m0u/%E9%99%BD%E6%B0%97/ 新明解国語辞典には「(生活に快適かどうかという観点から見た)時候」 とありますので、「10月に『12月の陽気』」と言っても あながち間違いではないのでしょう。 「陽気の加減で頭痛がする」とか 「陽気によって植物の生育も変わる」などと言うのはよく聞きます。 なので、 暖かい陽気、寒い陽気、という表現も可能なのかも知れません。 でも、陽気⇔陰気 を考えると 陽気には、やはり暖かい明るいイメージがありますよね。 猛吹雪の日に「今日はひどい陽気になった」というのは 確かにちょっと違和感があります。 今、話題の「破天荒」のように いつの間にか、本来の意味からズレが生じて いい天気として定着したのかも知れません。 参考までね
お礼
ご回答ありがとうございました。 自分としては「陽気=ぽかぽかした日だまりのなか、庭いじりしながら 犬とたわむれる」ような光景を思い浮かべるので、ひどい陽気という 言い方は確かに違和感を覚えますね。 やはり本来の意味からすれてきたのかもしれません。 恥ずかしながら破天荒の本来の意味も調べてはじめて知りました。
- SPS700
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陽気は、お天気のいいことで、高齢者の間では「今日は結構な陽気で」といった挨拶を聞くことがあります。 次に暖かいこと。 ですから寒い季節に使う言葉です。八月に「陽気」とは言いません。 そこで十月に「十二月の陽気」と言うのは何か、というご質問ですが、十二月なら「陽気」と言える程度の気温だった、という意味ではないでしょうか。
お礼
確かに寒い季節に暖かい日を「いい陽気」とは言っても、 8月の気温の低めの日を「いい陽気」とはあまり言わない気がしますね。 ご回答ありがとうございました。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。 確かに天気、気候という意味では「まだ10月なのにもう12月の陽気だね」という言い方は間違っていないのかもしれませんね。 ただ、自分としてはやはり「12月の肌寒さだね」と言いたいところです。 ****** 「陽気」は本来暑い、寒いといった大気の状態をいうが、今日では特に暖かい大気状態、快適な大気状態をいうのが普通である。『小学館使い方の分かる類語例解辞典』 ****** この部分でとても納得できました。 実は60代の年配の方が1年中、陽気という言葉をふだんの会話で 使うのですが、暑い、寒いという大気の状態をさすなら問題ないですね。 しかし、今日的な使い方なら気温、湿度とも快適な状態を指す言葉として 使われることが多いように思います。 類語例解辞典というものは今まで知りませんでした。 これは便利そうですね。 ありがとうごました。