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記紀等の漢字の読み方
1 「天」 天照大神は流石に「アマ」一本ですが、例えば、「天香具山」は「ア マ」、「アメ」の二種があります。 2 「御宇」 天皇の名の「・・宮御宇天皇」は「・・ノミヤニアメノシタ」以下、 ≪「シロシメシシ」、「シラシメシシ」、「ヲサメタマヒシ」≫ 「スメラミコト」など、色々の読みがあります。 古代、どのように読まれていたかを、何らかの基準(万葉仮名によるルビ)に基づいて、読み方を定め、現代にいたっていると考えますが、多種ある場合、ルビのないもの、等は学者の派によって違うのでしょうか。
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- Pinhole-09
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平安時代末期に編纂された漢和辞典、「類聚名義抄」が天理大学付属図書館にあるそうです。 これによると、「方」には「ヒラ、ツネニ、ノリ、ナラブ、ウルハシ」など37種の訓が書かれているそうで、漢字の読み方が固定されていませんでした。 詳しくは大島正一著 「漢字伝来」岩波新書 をお読みください。
- SPS700
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質問が正しく二分されているのに感心しました。 1。これは記紀万葉の問題ではなく、今の日本語にも存在する母音交替の問題です。 簡単に言えば後に何か来る時はア段、それで終わる時はエ段、という交替があります。現代日本語で雨ざらしは「アマザラシ」、俄雨は「ニワカアメ」。同様に胸騒ぎは「ムナサワギ」、鳩胸は「ハトムネ」、風上は「カザカミ」、大風は「オオカゼ」と交替が見られます。 2。記紀ですが、『古事記』は日本語で、『日本書紀』は漢文(すなわち中国語)で書いてあります。そのため後者に発音の手がかりはありません。前者も漢字を表音文字として使ったものも、表意文字として使った例も(こちらでは発音は分かりません)ありますが、現在のところ「学者の派によって」また記紀研究の習わしによって違うというご意見が正しいと思います。
補足
ご教示、有難う御座いました。 1 母音交替は分かるのですが、「天」が頭に付いた神さまの名前とか 他の名詞の読み方に困っています。「アマ」なのか、「アメ」なの か。 2 「坐」にも手を焼いています。「…にイマス」と読んだり、「に」 が付かなかったりします。 3 『日本書紀』は漢文で書かれているため、確かに、これだけでは発 音の手掛りはありません。しかし、平安時代には『日本書紀』を読 める人も少なくなり、何度も勉強会が開かれています。その注釈書 をみたことはありませんが、当然、読み方、意味を記したものがあ ったはずです。一部の学者が当初の読み方等の知識を保有していた と考えます。
お礼
ご教示、有難う御座いました。 早速、『漢字伝来』を読んでみます。