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GDPの成長率と貸出金利について(長文)
経済学については素人ですので誤解している箇所等ありましたらご指摘いただければ幸いです。 GDPの定義を以下のように理解しています。 GDP=民間(の国内)消費+民間(の国内)投資+政府(の国内)支出+(輸出-輸入) 時々期待成長率という言葉を聞きます。(潜在的成長率とも呼ばれているようです。)ここではそれを「外的攪乱の存在の如何に関わらず10年程度で達成されることが見込まれるGDPの成長率。」と規定します。要するにGDPが10年後2割増し程度になっていれば期待成長率2%(だった)って事です。(10年が妥当かどうかは不明です) さて収入と支出のつじつまが合っていないと気持ち悪いので、GDPにふさわしい収入の方も10年後2割り増しになるとします。(つまり金額としては増加しても消費傾向は国内外で不変) ここで疑問があります。 1)収入の増加は何によってもたらされますか? 輸出による増加は分かりますが、内需分の増加に対して支配的なものは何ですか? 2)当該期間における金融機関の信用創造による価値の期待される増加分(V)と貸し倒れによる損失分(L)によるV-Lは期待成長率と関係ありますか? 3)もしあるとすればどのような関係でしょうか? 4)相関関係がある場合、Vを規定するパラメータの一つである貸出金利に最適値はありますか?もしあるとすればそれを(事後からでも)割り出すことは可能ですか?
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> 収入と支出のつじつまが合っていないと気持ち悪い 多分、ごく単純な事実を見落としていると思います。 ある人が受け取った額と同じ分だけ、別の人が支払っています。 したがって、収入と支出は常に一致しています。 1)収入の増加は何によってもたらされますか? ひとつは技術の深化です。 例えば、良く使われるパン屋の例をとれば、新しい製法により1kgの小麦粉から2割多くパンを作ることができたり、2割高く売れるパンができれば、GDPはその分だけ増加することになります。 もう一つは生産設備の拡充です。 例えば、新しい機械を据え付けたところ、今までよりも一日に焼けるパンの数が2割増えたとすれば、その分だけGDPは増加することになります。 2)当該期間における金融機関の信用創造による価値の期待される増加分(V)と貸し倒れによる損失分(L)によるV-Lは期待成長率と関係ありますか? おそらく関係はほとんどありません。 例えば、既存の企業が潰れていき、新興の企業にとって代わられる、という状況(欧米などはこの好例)を考えれば、経済の成長と企業の存立は別物だということが理解できるはずです。 4)相関関係がある場合、Vを規定するパラメータの一つである貸出金利に最適値はありますか?もしあるとすればそれを(事後からでも)割り出すことは可能ですか? 貸出金利の最適値は、一応は存在します。パレートの意味で最適、などといった基準を示すことになりますが、どのようなものを最適と呼ぶかは議論が分かれるでしょう。 一旦××を最適値とすると定義づけることができれば、最適値を事後的に推計することは可能でしょう。しかし、それにどの程度の意味があるのかはわかりません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いろいろとよく分かりました。 >多分、ごく単純な事実を見落としていると思います。 ある人が受け取った額と同じ分だけ、別の人が支払っています。 したがって、収入と支出は常に一致しています。 なるほど。では仮定として問題ないと言うより必要なものだと言うことですね。 以下勝手に抜粋して、 あ)新しい製法により1kgの小麦粉から2割多くパンを作ることができたり い)今までよりも一日に焼けるパンの数が2割増えた これは今ひとつ納得がいきません。おそらく商品の性質にも因るのでしょうが、供給の増大は価格の低下を招くはずです。豊作貧乏という言葉があるように供給量の増加は収入の増加や利益の増加を意味するものでしょうか? う)2割高く売れるパンができれば これは納得できます。技術いかんに関わりなく買う側が納得して2割高く買えば問題ないと思います。 >おそらく関係はほとんどありません。 例えば、既存の企業が潰れていき、新興の企業にとって代わられる、という状況(欧米などはこの好例)を考えれば、経済の成長と企業の存立は別物だということが理解できるはずです。 おっしゃるとおり、経済の成長と個別企業の存続は別物だと思います。産業の存続は別にして。 当方の理解としては、収入と支出は鶏と卵の関係で切り離すことはできないが、収入の増大は生産効率の上昇と期待される価格の増大によってもたらせられる、と理解しました。 また経済の成長は(少なくとも一つの)産業の成長に依存する事を明確に理解しました。 以上、ありがとうございました。 また何かありましたらよろしくお願いします。