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公共事業で乗数効果が期待できなくなった理由について
経済学の初歩中の初歩を勉強し始めた者です。 いきなり、GDPのところでつまずきました。 GDP=民間消費+民間投資+政府支出+(輸出-輸入) と学びました。 という事は、手っ取り早くGDPを増やそうと思えば、 政府支出(公共事業費)を増やすのが一番簡単です。 例えば、政府がダムをつくったとします。 それによって、ゼネコンが儲かって税収も増えます。 また、ゼネコンの社員の所得も増えるから、 そのお金が、民間消費や民間投資にまわります。 だから、最初の投資額以上の効果が期待できます。 つまり政府が1増やすと、それが回り回って全体で1.8ぐらいになる という計算が成り立ち、これを乗数効果というらしいのです。 こういうのを俗に「ケインズ効果」というそうなのですが、 バブル崩壊後は、この政策が通用せず、 今では、政府が1増やすと、1しか増えないのが現実だそうです。 では、なぜ、公共事業で景気を刺激して乗数効果をねらう理屈が、 今では、成立しなくなってしまったのでしょうか?
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- nitho_t
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経済学は素人ですので参考意見としてお聞きください。 GDPは地域対象ですから正確には GDP=民間(の国内)消費+民間(の国内)投資+政府(の国内)支出+(輸出-輸入) になるかと思います。おっしゃるとおり公共事業費を増やせば政府の国内支出は増えるでしょう。それによってゼネコンは儲かりますが税収が増えるかどうかは一意ではありません。なぜならゼネコンがそれを考慮しないと赤字の場合、収入は税収に直接は反映されません。であればゼネコンの社員の総所得も増えるかどうかは分かりません。 また利益が増えたとして、国内で消費してくれるかどうかも定かではありません。現状ではそうでもありませんが少し前の相対的な超低金利は海外投資を魅力的にしました。また少子高齢化による人口減少もこれからの国内投資の魅力を低下させる要因になるでしょう。 また我が国は資源小国ですから土木事業を行えば確実に輸入は増えます。(当然政府支出の増加分よりは小さいでしょうが) これら乗数効果を低減させる様々な要因が絡みあっての現状だと思います。
お礼
貴重なご意見ありがとうございました。 今後の参考にさせていただきます。