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公共投資の乗数効果
財政学の分野での公共投資の問題なのですが、 「公共投資の乗数効果が低下している理由」を教えてください。 政府が公共投資をしてもあまり効果がないことは、なんとなく理解できたのですが、乗数効果をふまえての理由を説明することができません。 また、乗数効果についても完璧にわかっているか不安なのでそこらへんの基礎も少し触れていただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。
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まず乗数効果を説明します。 輸出入・租税を考えなければ、 Y = C + I + G が恒等的に成り立っており、 C = a + b Y ですから、 Y = {a + I + G}/(1-b) が成り立ちます。ここで G が G+d に増加した場合、Y は Y+y = a + b (Y+y) + G+g + I になります。したがって Y+y = {a + G+g + I}/(1-b) から y = g/(1-b) が成り立ちます。政府乗数は g が1の時の y ですので、政府乗数は 1/(1-b) と書けます。 乗数効果が落ちているということは、b が下がっている(所得があっても消費せずに貯蓄する)ということです。実際、そうなっていますね。