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文献と現実でのカタルーニャ語の状況の違い?
こんにちは。以前カタルーニャ語について質問した者です。 学校のゼミでスペインの少数言語について調べています。 前回と似通った質問になりますが、実際のところカタルーニャ語は現地では存続の問題など無いのでしょうか? 文献では「存続が危うい」とか、「退行過程にある」などと載っています。 言語的にスペイン語と比べて下位にあるため、なかなか拡大しないという理由もありました。 しかし、ここの相談室で前回質問したところ、そんなことは全くありませんとのご回答をいただきました。 私の知人にも伺ったところ、現地の家族は祖父母から孫の世代まで一緒に暮らしていて(全てではないと思いますが…)、言葉も私生活の中で受け継がれていくので消えることもないと教えていただきました。 参考文献が嘘を言っている訳ではないと思いますが、実際の状況としてはどちらの状況が多く見られるのでしょう。 それらに関連することなど、ちょっとした情報でも構いません。なるべく多くの方の意見が欲しいです。どうか宜しくお願いいたしします。
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当方学術的な部分は全く分かりません。 しかしながらバルセロナ等カタルーニャ地方の街に居る限り、まったくもって「存続の危機」など微塵も感じられません。存続危機どころか、カタラン語が堂々幅を利かせている印象が強いです。 街中の公共の場所は大抵3カ国語表記で(1)カタラン語(2)スペイン語(3)英語 です。 例えば(1) Estacio (2)Estacion (3) Station 場所によっては(2)、(3)の表記が無かったり、あっても文字の大きさが小さかったりすることもあります。バルセロナ国際空港ですら例外ではありません。 せめて国際空港くらい、そんなにカタラン語に固執しなくても良いのにとも思うのですが、逆にいうとカタルーニャ人の言語に対する気迫が感じられます。 同地方ローカルのマスメディア(新聞、テレビ)もカタラン語です。 少なくともカタルーニャ地方においては「カタルーニャ語を話せなければ人にあらず」とまではいかないまでも、ちょっとその片鱗も感じました。 この地方だとたとえ、スペイン語を話せても、カタラン語が話せなければ、少し疎外感も感じます。因みに当方はスペイン語すらままならないのに、そこにカタラン語が加わってきて完全に混乱状態でした。 あとこれは個人的偏見なのかもしれませんが、カタルーニャ人は民族意識が非常に強く、カタラン語以外にも、サルダーナを踊ったり、自分たちの文化を非常に大切にする反面、他の民族に対して、やや排他的な感情がある様な気がします。我々外国人に対してはともかく、おなじスペインのカスティーリャ地方やアンダルシア地方等、他地方の人に対してもそんな感情を抱いている気がします。 素人意見ですが、上述の状況に加え、カタルーニャ語は単なる少数民族語ではなく、「公用語」としてのステータスをもっているので「存続の危機」は無いと考えております。
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- tknaka
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ご覧になっている参考文献の出版年はいつでしょうか? また、筆者が自分でカタルーニャ地方に滞在されていた期間はいつ、どのくらいでしょうか? フランコの独裁時代、カタルーニャ語は公用語から外されており、「公式には利用できない」状況になりました。家庭の中では普通にカタルーニャ語が利用されていたと思いますが、彼らも普通のスペイン語を話していることにしていなければならなかったのです。1975年のフランコ死後、カタルーニャ語の復権が始まり、現在では、当時の抑圧状況を払拭するようなカタルーニャ意識の高揚を見せています。 可能性としては「参考文献が1970年代までの出版と古い」、「筆者がかなりの年齢で1970年代までの状況しか具体的に知らない形で1980年代初めころに執筆した」、「筆者が自分で状況確認をしておらず、1970年代までの参考文献に立脚して思い込みを書いている」などが挙げられるでしょう。
お礼
最近手に入れたのは2008年度のものです。 今までの文献も2002年や2005年度の出版など、比較的新しいと思います。 著者が滞在した期間等については載っていませんでした。 現在の著者もtknakaさんがおっしゃるように思い込みを書いているんでしょうか… しかし今のカタルーニャ地方ではそんなことはないということも、イメージがつきました。 イメージで終わらせないように旅行に行ってみたいと思います。 ご回答ありがとうございました。
でも、前のご質問で、カタルーニャ在住邦人の方から「カタランが出来ないと不便だ」と言われましたでしょ? カタルーニャの小中学校は、ほぼ全部の学校でカタランで授業をするとまで書かれていましたが、 まだ納得が行かないのですか?? http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5002668.html 今回No.1さんがおっしゃっているように、看板もバリバリにカタランがあります。 これはバルセロナの交通機関のWebサイトです。 英語ページですが、下に表示されている八角形のマークをクリックしたら、 出てくる先は全部カタランでした(笑) http://www.tmb.net/en_US/home.jsp 上部にはカタランとカスティジャーノと選択ボタンがあります。 こういう選択ボタンは旅行関係のサイトを見ていて、普通にありますよ。 一度カタルーニャ地方を旅行なさったら良いのではないでしょうか。 バルセロナだけでも、カタランに触れる機会はありますよ。 こんなサイトもありました。 http://www.catalunya-kankou.com/catalan.html
お礼
納得いかないのではないのですが、教授にもう少し意見を聞いてみたらとすすめられました。 今回の質問はまた違う視点からと思い、文献に載っていることがどこまで本当なのかという疑問をここでもう一度聞いてみました。 でもこうなったら自分で確かめるしかないですよね。 カタランを勉強して現地に行き、話者の方々にお話したいと思います。 ご指摘ありがとうございました。
お礼
文献に書かれていることは実際は無いといってもいいということなんですね。 調べ始めた頃は資料のことを信じてたので、少々落ち込みましたが安心する反面もありました。 詳しい情報をありがとうございました。