ポルトガル語とスペイン語はイベリア半島のローマ帝国の植民地で話された俗ラテン語をベースとしているので非常に似ています。711年、イベリア半島侵略を始めたイスラム教徒は当時の西ゴート王国を4年という短期間で完全支配下に置きました。しかし、イベリア半島の北西部で始まったレコンキスタ(国土回復戦)によりこの地方のイスラム教徒は早い時点で追放されています。ポルトガルはこうして現在のスペイン統一国家誕生よりも早く12世紀に独立したため、当時北西部で話されていたガリシア語がベースとなっています。ポルトガル語はカスティリャ語と同じようにイベリア半島の地方語だったガリシア語がポルトガルの独立により分離され独特の発達を遂げて出来上がった言葉です。
1.違いがあるようでないのが両語ですから説明は難しくなります。
鼻濁音があること。エニェ(N^)を二語で書き表すこと(nh), 綴りの違い(西/ポ doctor/doutor, profesor/professor、playa/praia)文法的な細かい違いはいろいろあります。定冠詞 a/la, o/el, 前置詞+定冠詞が一体表記されるのはスペイン語ではal(a+el) del(de+el)の二語に対しポル語はイタリア語に負けないくらいたくさんあります。no(en+o)na(en+a)
pelo(por+o) da(de+a),do(de+o)etc.
2.ポルトガル語の需要
話者の数としては西欧語としては英語、スペイン語の次に来るメジャーな言語です。地域的にはアンゴラ、カーボ・ベルデ、ギニアビサウ、モザンビーク、サントメ・プリンシペ、ブラジル、東ティモールと本国の
8カ国の公用語です。しかし、日本人にとっては現地に
行かない限りマイナーな言語であり、需要は通訳、翻訳、一部の貿易会社などに限られるでしょう。
3.学ぶ順序
ポルトガル語の方が文法的に古い形を残しており発音も鼻濁音があり、本国とブラジルの発音が微妙に違うことなどから、ポル語→スペイン語の方が易しいと思います。しかし、学習環境やニーズにも左右されるので一概に言い切れない面があります。日本でより多くのチャンス(言語環境がよい)があるのはスペイン語です。
お礼
回答ありがとうございます。 >しかし、日本人にとっては現地に 行かない限りマイナーな言語であり、 日本には多くのブラジルからの在日外国人がおりますよね。これに関しては 他の中南米諸国の合計を上回るはずですよね。 確かに難しい方から先に学習した方がもう一方は更に易しく感じるでしょうね。 martinbuhoさんはスペイン語を最初に習得されましたよね。イタリア語もポルトガル語もスペイン語によく似ていますよね。それらの言語を学習する時はどのような教材を使ったでしょうか?普通に日本人向けの教材を使ったんでしょうか? それともスペイン人向けの教材を使ったんでしょうか?もしくは英米人向けでしょうか?はたまた、いきなりモノリンガルのものとか? 日本人向けは安価で購入しやすく、日本人向けに説明しているので特別な予備スキルがなくても安心して始められますが、どれも内容が薄っぺらい気がします。それに、私の場合は英語やフランス語に慣れているので 返り読みして和訳するのだって 普通の人よりは速く出来ても 却って面倒な気もします。 スペイン人向けの教材だと 入手しにくいし、若干高いかもしれませんね。それに、この場合だと一定レベル以上のスペイン語力が必要になると思います。でも 一定レベル以上なら こっちの方が手っ取り早く 普通の人の半分の労力で2倍の成果を上げられると思うんですが、どうでしょう。 英米人向けの教材は色々種類が出ていますよね。私は Teach Yourselfで中国語とロシア語を勉強したんですが、英語のノリで楽しめましたが、内容が浅かったです。