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古墳の放置について
古代に作られて以来、古墳の存在は早くも忘れられて、荒れ放題になりました。どうして、永続的に管理されることはなかったのでしょうか?
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古墳というもののはたした役割が、後の時代には薄れたということでしょう。 教科書的な理解では、大和王権が支配を確立する中で権力の象徴として大規模な古墳を造営した事が知られています。特に前方後円墳は大王墓特有の形式として造営されたとされています。しかしとりあえず王権が成立し、地方支配も確立するとこうした大規模な墳墓の造営はコストばかりかかって意味のないことになり、また仏教文化の影響もあってこうした大規模墳墓の造営は行われなくなり、また権力の中心地が地理的に移動したのにつれてその管理もおざなりになっていったのではないでしょうか。 そのまま歴史の中に埋もれて文化財として保存されるならわかるのですが、むしろ最近保守管理が政府・宮内庁の管轄となり、新たに昭和天皇陵が増設されるなどしていることの方がある意味無気味です。
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- bismarks05
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私が知る限りですが、古墳の形状によっては、戦中に防空壕として破壊されたケースが多くあります。 ただ、忘れ去られたということよりも、地方豪族の由来などによっては、中央政府(京都の朝廷)との距離があった場合は、研究・保護の対象にならないこともあります。 同時に歴史的価値が低い古墳を永続的に残して、現代社会の我々の公益が害される場合は、多少の歴史遺構の破壊は仕方ないと言えます。 最終的には歴史的価値・芸術的価値と公益性のバランスから保存の是非が判定されることになります。 個人的な感想ですが、京都の歴史遺構の保存はあまりにも過剰すぎる一方、地方の歴史遺構は簡単に破壊されているのが現状に思えます。 歴史遺構の価値は後世になってから分かるケースもありますが、出来るだけ残したいものです。 特に、明治維新の文明開化で日本のネイティブ文化を根本から否定しまった日本人のアイデンティティの保存のためには、意志的に文化・歴史遺構は残すように心掛けるべきだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本人の文化遺産だったものを、政治的価値がなくなったと言えこうも放置したことは恥じです。もちろんそれはピラミッドも同様なのですが。故人をなおざりにすると言ういい例です。
- nemosan
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初期の仏教が旧来の信仰(神道の元祖)を排斥したから、というのはどう? 近くに、古墳出土の石棺を墓石や手水鉢に流用した寺跡や 古墳の石室に仏像を掘った事例なんかがあるが・・・
お礼
ご回答ありがとうございます。 仏教の流入と期を一にしているところはあります。何か関連がありそうです。
- pri_tama
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646年に出された「薄葬の詔」と言うのが影響しているのかもしれません…。 (天皇の詔と言う形で、葬制の内容を具体的にし、墓の規模を縮小し、簡素化するよう指示したもの。) 天皇の詔が有る以上、従来の大型の墳墓を維持するのは躊躇われたのかもしれません。 なお、「薄葬の詔」には「公地公民制」との関わりを示唆する説が有ります。 (古墳の様に特定の地を未来永劫占有し、子孫の繁栄を見守り守護すると言った思想は、全ての土地・民は天皇に帰属すると言う考えと真っ向から反対する為。)
お礼
ご回答ありがとうございます。 「薄葬の詔」ありましたね。古墳時代からの流れを止める政策でした。完全な中央集権を謳ったのでしょうか。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
作った人を顕彰する人がいなくなった、あるいはメンテナンスの費用が無くなった。 マヤの遺跡もほったらかし。 エジプトの墓もほったらかし。 作った人の反対派が政権につけば、わざと壊すこともある
お礼
ご回答ありがとうございます。 顕彰しなくなり、メンテ費用もなくなり、時として反対派の政権でしょうかね。
- Cupper
- ベストアンサー率32% (2123/6444)
管理者が何らかの理由によりいなくなったから ・・・でしょ? 一部の墳墓は現在宮内庁が管理していますけどね
お礼
ご回答ありがとうございます。 所有しているだけですかね?
お礼
ご回答ありがとうございます。 古墳の役割は、権力の象徴を民衆に誇示し、その公共事業で持って地方政治をまとめるというものだったようです。おっしゃるように、中央集権化と仏教流入などで、その価値が減じ、必然的に管理の意図もなくなっていったようですね。 宮内庁が管轄を始めたのは、たしかに不気味ですね。