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大仙陵古墳の巨大さの謎に迫る
- 大仙陵古墳はエジプトのピラミッドや中国の始皇帝陵と比較される巨大古墳です。
- 長さ486m、幅305mの規模を持ち、16万基の古墳が日本に存在します。
- なぜ、日本の小さな国でこれほどの巨大な古墳が造られたのか、その歴史的背景を探りたい。
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>教えてほしいのは、「なぜ、この小さな日本で、大仙陵古墳のように古代4大文明の発祥の地と比較されるよう(技術的には到底及ばないとは思いますが、……)な大きな古墳が造られたのか?造ることが出来たのだろうか?ということです。 それだけ大きな権力と経済力を持った支配者がいたということですね。一言でいうとそれに尽きるかなと思います。 宮内庁によると一応「仁徳天皇陵」ということになっていますが、異説を唱える人も少なくありません。考古学的な古墳の年代と仁徳天皇の在世期間がずれているからです。 ただまあ技術的なことからいえば、ピラミッドと始皇帝陵はちょっと別格の存在です。ピラミッドは現代の我々は建設できません。いやもちろんブルドーザーやショベルカーを使い、パソコンで構造計算してレーザー機器で水平をとれば建設可能です。 でも全部紙の上での手計算で、機械に頼らず人力だけで作れといわれたら作れません。 同じように始皇帝陵も有名なのが兵馬俑ですが、それぞれの顔が違うことで有名ですね。それだけの質のものをあれだけ大量に作ることは習近平氏といえど不可能でしょう。 でも実は結構「現代でも不可能なロストテクノロジー」というのはいろいろあるんですよ。 例えば「中国最古の王朝」として知られる殷王朝。青銅器が有名ですが、殷の青銅器では一番大きなものは重さ800㎏を超えるものがあります。実は現代の金属加工会社で800㎏もある青銅器を作れる会社って世界中どこにもないそうです。現代の技術をもってしても「800㎏もある青銅の塊を割れないように冷やすのは無理」だそうです。もちろんどうやって作ったのか全く分かりません。 ローマ帝国は、ライン川に一週間で橋をかけてしまいました。ライン川なんて大きな川に人力だけで一週間で橋をかけることは現代では不可能です。 エチオピアにはキリスト教の教会の遺跡群がありますが、実はこの教会群、「建てた」のではなく「掘った」のです。大きな岩を掘って削って建物を作り上げたのです。もちろん現代の建設会社でそんなことができるところは世界中どこにもありません。 昔の人って、とんでもねえんですよ。
お礼
それだけ大きな権力と経済力を持った支配者がいたということですね。一言でいうとそれに尽きるかなと思います。……この単純で本質的なことが、私には考えが及びません。素人というのは、何か理由・理屈を求めたくなるのですね。(笑) いろいろと教えていただきありがとうございます。ご回答を読ませていただきながら、ふと、武士の時代も長く続きましたが、それ以上に天皇の時代は長かったし、しかも明治になって復活を果たしているわけですから、天皇って偉大なのだろうなぁ……と。とはいっても、「これまでも大変だったのでしょうが、これからの皇室はもっともっと大変だろうなぁ」と。平民に生まれてよかったと。 昔の人って、とんでもねえんですよ。……私には、ご回答を理解する力はありませんが、ふと、人類って、進化しているのだろうか?それとも退化していっているのだろうか?……と。