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最大筋力と瞬発力
最大筋力向上を目的としたのトレーニングを行うと瞬発力にどのように関係してきますか。 また、そのほかの運動能力とはどういう関わりがあるか。最大筋力に限らず教えていただけるとうれしいです。
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力×速度=パワーで、パワーのことを日本語に当てはめると瞬発力になります。また、旧ソ連や東欧諸国が発展させたスポーツ科学では、このパワーのことを「スピード・筋力」と呼んでいました。漠然とパワーと言うよりも実態をよく表した言い方かもしれません。 それで、力×速度の力が上がれば、当然、パワー(「瞬発力」あるいは「スピード・筋力」)も高くなります。パワーはスポーツにおいて最も重要です。ほとんどの競技動作の場合、大きな力を出せても、それがゆっくりでスピードを伴っていないものならば、高いパフォーマンスは発揮できないのですから。 スピードはなかなか高めるのが難しく(スピードを高めるには神経系のトレーニングが重要です)、頭打ちになるのも早いので、パワーを高めるにはスピードを鍛えるのも大切ですが、筋力を強化するのが非常に有効なのです。 また、筋力を高めると「スタミナ」も高まります。10あって8割の8の力を出していたとすると力が12になれば、同じ8でも12の内の8なら66.6%ですし、12の8割なら9.6ですからより高いパフォーマンスを発揮できるわけです。 それと重要なのが筋力が高くなれば、ケガをしにくくなります。運動では非常に大きな力が組織にかかりますが、筋力が高ければそれだけ耐えられるのです。また、筋力は柔軟性にも関係しています。何故なら、関節を支えているのは筋肉で、筋肉が弱いと関節が支えられず不安定になってしまうからです。 筋力は筋の横断面積と相関関係を持っており、パワーは筋力と相関関係を持っています。トレーニングのプログラムデザインにおいては、筋肥大期→筋力期→パワー期という手順になっています。最大の効果を得るために、「期分け」をして計画的に変化をつけることをピリオダイゼーションといいます。効果的にピリオダイゼーションされたトレーニングプログラムでないとトレーニングの効果は半減してしまうのです。 ちなみに、パワーを計測するのには垂直跳びや立ち幅跳びなどを用います。パワーのトレーニングには、パワー・クリーンやスナッチ、プライオメトリック・トレーニングなどがあります。
お礼
大変ありがとうございました。筋力を高めれば、今までしていた動作に余裕が生まれて、結果的にスタミナもあがっていく・・ということもあるんですね! とても参考になりました。