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刑事コロンボ:これは成句?:Must have been another branch of the family, sir.
こんにちは、いつもお世話になります。 刑事コロンボのDead Weightより。 マーチン=J=ホリスター将軍(容疑者)の船に乗って事情聴取していると、船酔いで苦しくなるコロンボと名前、帰りたい事を伝えると、コロンボ(コロンブス)って名前が泣くよみたいな事を言われてからかわれる。 それに対してのコロンボ刑事の返答、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Must have been another branch of the family, sir. ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ このの英文は慣用句か何かでしょうか? 意味は、一様分かっているつもりですが、、、変な言い方です「別の家系」だとか、「単なる同名です。」というなら兎も角、「別の家族の分家だったに違いありません。」って、、、?なんでこんな変わった言い方何でしょう?もしかして慣用句か何かなのでしょうか? 一応意味は下記のように考えました。 Must have+過去分詞で過去の事柄に対して、「~~に違いない。」 branch of the familyが、「家族の分家」の意味だから、(知らなかったので、ALCで調べました。) http://eow.alc.co.jp/branch+of+the+family/UTF-8/ Must have been another branch of the familyで、(かの有名なコロンブスが)「別の家族の分家だったに違いありません。」の意味ですよね? コロンボ刑事は、要するに「親戚じゃあありません。」と言っているのだと思いますが、、それにしても何で「分家」がでてくるんでしょうか? 教えてください、よろしくお願い致します。
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面白そうなので、お邪魔します。コロンボ、好きで良く見てました。(最近は忙しくて見てませんが) 訳としては「別系統に違いありません」程度が良いでしょう。同じ家系だったとしても、船に強いコロンブスと船に弱い自分(コロンボ)では別の系統に属するのでしょう、ということです。 この背景には遺伝学・優生学の知識が必要になってきます。19世紀半ば以降、つまりダーウィンの進化論以降、遺伝学や優生学が盛んになりました。1913年には、カリカック家の家系図が有名となり、同じ兄弟の片方からは優秀な一族が、別の片方からは精神疾患を持った一族が出ており、遺伝の絶対性を世間に広めていきます。こうした潮流は、ヨーロッパ各国において優生立法にも反映され、ナチの遺伝病患者虐殺政策などにも発展していくのですが、アメリカでも同様の優生立法が制定されています。これは人種立法とも密接に関わっていきます。 こうした優生学の非科学性または似非科学性が、ようやく主張されていくようになったのが、1960年代、すなわち「刑事コロンボ」の発表された時期です。Dead Weight は第5話に位置するので、1968年放映になると思いますが、ちょうどこの時期、移民法における人種主義条項が撤廃されています。 こうした背景が、コロンボの「別系統に違いありません」に冷笑的に反映しているんだと思います。 もしかしたら風呂敷を広げすぎかも知れませんが…(苦笑)
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- Ishiwara
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堅苦しい訳では情景にピッタリしません。双方ともアメリカ流のジョークです。 「コロンブス一族だというのに、ですか?」 「きっと、遠い親戚だったんでしょう。」 このbranchは、どちらが「本家」「分家」という区別を意味していません。「枝」は対等なんです。(必要ないけれども)あえて系図を頭に描くならば、かのコロンブスよりもずっと以前には直接つながっていたかもしれないが、新大陸発見のころには、もう遠い親戚になっていたんでしょう、という意味です。
お礼
御回答ありがとうございます。 しかしながら、 >「コロンブス一族だというのに、ですか?」 おそろく、セリフを見ずに御回答されたのだと思います。 一応原文を引用すると、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ You know, lieutenant, I don't see how a man...with the name of Columbo... Shouldn't he be more at home on a boat? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ になります。 The Columbos(The 名前s=~~家)じゃないので、コロンボ一族の意味は無いと思います。 the name of Columboなので、単に名前をからかっているのだと思います。 >もう遠い親戚 なんとなく、遠い親戚だといっている事までは分かったのですが、ニュアンスが分かりませんでした。 皆様の御蔭でニュアンスが分かりました。 改めて、御回答に御礼を申し上げます。
- ForrestG
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私には生物学の知識はありませんが、予備知識なし・初見で素直に読んで「コロンブス一族と言っても傍流ですので」と読めました。 "another branch of the family" において another がかかっているのは明らかに branch ですので、「『別の家族』の分家」ではなく、「(その)家族の『別の分家』」のように訳すべきではないでしょうか。もし、「別の家族の分家」、つまり family 自体が別だと言うなら、"[a] branch of another family" となるはずです。 そして、"the family" とは状況的に "the Colombo(Columbus) family" しかありません。家系図をイメージしていただければ分かると思いますが、祖先が同じでも家系が「枝分かれ」してできた本家以外の家族を「分家」、その分家の家系を「傍流」と言いますね。branch とはこのことでしょう(ちなみに同じ alc にあるように、"the main branch of the family" で「本家」なので、本家・本流も広い意味では branch の一つと言える)。なので、family も同時代的な「家族」よりは、先祖まで遡る「一族、一門」に近い意味だと思います。 つまり、ご先祖様は同じでも、どこかで家系が枝分かれして久しい(コロンブス [1451-1506] 当時ですでに枝分かれしていたということなので、最低でも約 500 年)ので、当然血も薄まっている。かのコロンブスと同じように海に強いことを期待されても無理だ、と言いたいのだと思います。 前掲の「傍流ですので」だけでは血の薄さが伝わりませんので、その点を強調するなら、英語からは離れてしまいますが「分家の分家ですので」のようにするのもアリかと。 なお、生物学用語としての family は「科」に相当し、いわゆる人間は「ヒト科」と称するようですので、上記と生物学上の話を掛け合わせて「同じ人間(ヒト科)でも…」という含みを持たせているというのも十分にあり得る話だと思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E7%A7%91
お礼
達人御回答ありがとうございます。 >"another branch of the family" において another がかかっているのは明らかに branch ですので、 ここに全く気が付いていませんでした、、、そもそも、単なる同名をからかっただけで、コロンボ刑事が突然「家系」の話をだしてきたので、「え?」っとなり、そちらに気が回っていました。 深く、御回答文を拝読し、英文解釈を推敲していたら、突然「ぷぷっ」と笑えてきました。Must have beenを、自分がコロンブスの親戚であることを確信して言っているのかと思っていたのですが、確信していたのは、(どこかで家系が)『分かれた事』だったのか!!! 、、、はい、御回答者様全員をズッコケさしてしまった感じがします、、、。 回答者様のanotherの御解説の御蔭で致命的な誤解が解けました。 ありがとうございます。 >なお、生物学用語としての family は「科」に相当し、いわゆる人間は「ヒト科」~という含みを持たせている~。 これだけは、、、そうは思えませんでした。 しかし、anotherの位置に対する御解説の御蔭で、根本的な誤解が解けました。(情けない、、、。) 改めて、御回答に御礼を申し上げます。
勝手な私の想像です。 刑事コロンボって、実は見たことがあまりないのですが、ユーモアのある人として描かれていると聞いたことがあります。 それが本当であれば、彼なりのユーモアではないかと思うのですが? “another branch of the family”と言うことは、コロンブスよりももっと前の世代が同一の家族だったってことですよね。 コロンブスでも約500年前の人です。 それよりも前に分かれていたのかも...と言っているので、『赤の他人です』をユーモアを含めて言っているように思えるのですが。。。 違ってたらすみません。。。^^;
お礼
大達人、御回答ありがとうございます。 今日質問を開いたら、4っも御回答が、、、。 >彼なりのユーモアではないかと思うのですが? 皆様からの御回答を総合して考えるとそういう事のようです。 個人的には、No2様の御回答が今回は一番納得がいきました。 他の御回答は、大達人の2番煎じ的な感じがするのですが、、、No3さまのanother branch of the familyと、branch of the another familyの違いについてのご指摘も勉強になりました。 全て正解なのですが、、、大達人かNo3様に10ポイント進呈しようと思います。 それにしても、流石大達人ですね! (僕が鈍感なだけかも知れませんが、)こんな短時間に、このヘンテコなセリフの本質を掴まれるとは!!! ところで、刑事コロンボは、どちらかと言うと日本人的な奥ゆかしさを持ったキャラでして、僕の一番のお気に入りの刑事物ドラマです。 それにしても、はやく大達人の領域になりたいな~。 改めて、御回答に御礼申し上げます。
お礼
達人、御回答ありがとうございます。 今回の御回答には惚れ惚れしました! やっぱり、時代背景を把握してないとセリフの奥にある意味は分かりませんね! 優生学ってそんなにごく最近まで、、、1960年頃まで信じられいたんですね!!! 知りませんでした。 とは言っても、実は2年くらい前に、その手の本を読んだのでもしかしたら忘れているだけかも知れません、、、。 英語で読んだので、Eugenicという単語もきっちり覚えているのですが、、僕の中では、昔々その昔、、、科学の無い時代の迷信という程度の知識で終わっていて、その時代の人がどんな風に考えているかまで考えませんでした! 目から鱗です。 >Dead Weight は第5話に位置するので、1968年放映になると思いますが、 今回の質問とは全く関係が無いのですが、、、何故かDVDBOXセットでは第3話になっています、、、。 >ちょうどこの時期、移民法における人種主義条項が撤廃されています。 >こうした背景が、コロンボの「別系統に違いありません」に冷笑的に反映しているんだと思います。 それにしても、すごい知識ですね! 僕もこういうページで http://www.eigotown.com/eigocollege/marie_english/marie_english_back.shtml 少しずつは時代背景を勉強しているのですが、、もうちょっと本格的に勉強する必要性を感じました。 一体何処から取り掛かろうかな、、。図書館でなにか本が無いか探してみます。 本当に今回は、目から鱗でした、改めて御回答に御礼申し上げます。