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町娘が奥女中になったら、気楽に実家へ戻れたか?
奥女中について質問したのですが、訊きもらしていたのでまた質問させていただきます。 町娘が奥女中になれたら、気楽に実家へ戻れたんでしょうかね? 年に一度とか、盆暮れとか……。 また或る程度の年齢になったら辞めることができたんでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
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>町娘が奥女中になれたら、気楽に実家へ戻れたんでしょうかね? 前の回答でも述べましたが、奥女中といっても「お目見え」と「お目見え以下」では全然違います。 「お目見え」以上の奥女中は基本的に実家に戻ること(宿下がりと言います)はできません。親の死んだとき、本人が重病になったときくらいしか、実家に戻る機会はありませんでした。 これが「お目見え以下」ですと、宿下がりの規定がありました。3年目で6日間。6年目で12日間です。厳しいと思うかもしれませんが、当時はこれが当たり前で、商家の小僧でも丁稚奉公に入って最初に親元に帰れるのは、3年目の藪入りから(里心が付くという理由)でした。 さらに言えば、「花嫁修業」ですから3年も勤めたら、実家に戻って嫁に行くのが普通(当時は18歳にもなれば年増です)でしたので、まぁ、外国に留学に行ったと思えば我慢が出来るのです。 余談ですが、宿下がりの時期は3月から4月です。ですので、この時期の歌舞伎の演目は「お家もの」という武家のお家騒動を描いたものが多かったのです。つまり宿下がりをした奥女中(大名家の奥女中も含めて)を当て込んだ興行だったのです。
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- hukuponlog
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>手紙のやりとりはできたのでしょうか はい。町娘の「行儀見習い」の場合はわりと簡単に出来ました。大奥は「男子禁制」と言いますが、実は外部との窓口がちゃんとありました。「七つ口」と言いまして、ここには大奥御用達の商人が日常的な細々した物(化粧品、装飾品など)を売りに来ていたのです。 元々は、広敷役人を通して注文→注文を受けて品物を届ける、というのが制度だったのですが、商人が色々な品物を持ってくれば私的に買い物をする女中も増えます。今と違って、カタログ販売やインターネット販売がありませんから、現物を見て買うしかないわけです。 で、こうした買い物を地位の高い女中に替わって実際にするのが、「部屋子=お犬子ども」である、町娘出身女中の仕事だったわけです。今だって、偉い人は直接買い物なんかに行かないで、秘書とか部下にやらせるでしょう? 同じ事です。 その出入りの商人に手紙を託せば良いのです。もちろん公には禁止ですが、そこはお互い町人同士のことですし、大奥では下っ端でも町人としてはかなり格の高い家の出身者が「お犬子ども」ですから、頼まれる方だって恩を売ることができます。 広敷役人も、地位の高い奥女中もその程度は「目をつぶって」いたのです。今で言えば、会社のお使いの途中にちょっと喫茶店でお茶をするくらいの感覚でしょうね。公に認められるわけではないけれど、まぁ、その程度は息抜きでいいんじゃない、という感じです。「お目見え以下」の場合は逆にこの程度の融通はきいたということです。
お礼
何度も質問ばかりして申し訳ありませんでした。でも、お陰様で大変参考になりました。 部屋子でも格の高い家の出身者だったんですね。よくご存知だなと、驚いてしまいます。 また、質問することがあるかと思いますが、その時にはよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。
- 風車の 弥七(@t87300)
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奥女中は滅多に帰宅は出来ません。 一生勤めなくてはなりません。 ただし町娘のような低い位の奥女中はお暇をもらう事が出来ました。 ただ町娘出身でも殿様のお手付きになり、側妾となったら帰宅が許されなかったと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。参考になりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。回答への補足に、これと同じ質問を記したのですが、もしも読んでいただけなかったらと思い、こちらの方へも書かせていただきました。 奥女中になってから三年間は宿下がりできないとのことですが、手紙のやりとりはできたのでしょうか? 出来たとして、検閲されたりはしなかったのでしょうか? 質問ばかりで申し訳ありませんが、もしもご存知でしたら宜しく御指導くださいますようお願いいたします。
補足
またまたお世話になっております。本当に助かります。 奥女中になってから三年間は宿下がりできないとのことですが、手紙のやりとりはできたのでしょうか? 出来たとして、検閲されたりはしなかったのでしょうか? 質問ばかりで申し訳ありませんが、もしもご存知でしたら宜しく御指導くださいますようお願いいたします。