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ヴィクトリア朝時代の女性にとって、「髪を切って渡す」事はどれ位の愛情表現?
こんいちは、 映画「抱擁」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%B1%E6%93%81_(%E6%98%A0%E7%94%BB) 小説「半身」サラ・ウォーターズ著 と二つほど最近ヴィクトリア朝時代の映画と小説を読んだのですが、 その中で、「女性が髪を切って相手に渡しているシーン」がありました。 どちらも、愛情表現なのだと思いますが、どれくらいスゴイ愛情表現だったのでしょうか? どちらも、偶然かもしれませんが、髪を渡した相手とは一緒になれませんでした、、、。 「結婚できなくても君の事は忘れない。」だとか、「いつか、一緒に!」みたいな意味でもあったのでしょうか? 教えてください、よろしくお願い致します。
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ヴィクトリア朝は長いので、時にもよったと思います。また、階級による気持ちの持ちようの違い、はあったでしょう。 基本的に、貴族(ジェントリ以上)の人がそれをしたら、ほとんど結婚宣言でしょう。そういったもの(髪以外にも、小さい肖像画、19世紀末には写真。記念の品等々)をいれて身につけるアクサセリーがありました。 ただ、男は女遊びができたのに対し、結婚前の女性が男性とどうとか、は絶無ですので、相手の男の気持ち次第、という部分もあると思います。 都市のインテリも、ややしばりはゆるくなるものの、そういった行為を非常に大事におもったことでしょう。 これは産業革命とパブリックスクールの普及で、文字情報(新聞、雑誌、本)が安価かつ大量に出回り、それを読める人が増えて、上級階層のやりかたを知り、啓蒙された部分が、大きいと思います。ただ、この場合も男性次第の面は、あったと思うほうが自然です。 逆に、下の階級、都市労働者、一次産業従事の人、たちは、やったかもしれないけれど、そんなに縛られるほどでもない、というのがかなり真相ではないかと。 一次世界大戦が始まって、漁船の一斉帰港という措置がとられたとき、ある女の人が8人の漁師と、おのおの「結婚」して上手に暮らしていたのが、バレた、なんてハナシがあるくらいです。漁船は交代で操業するので、そのシステムを逆手にとったわけです。 英国では背が高い人はお金持ちか貴族、といわれるほど食べ物ひとつとっても、身分の隔たりが激しい国で、当時、各々のあいだの交流はないに等しいはずです。美しい、尊重、の基盤も、各々ちがったことでしょう。
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- k16399638
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連打失敬。 ヴィクトリア朝の階級と恋、というと、メガネのメイドさんマンガ(アニメ)が有名ですが、あの話には非常に無理な部分が。 貴族の女性と婚約して破棄したい、という息子の父で、野心家ならば、 貴族の女性は「本妻」 メイドさんは「ロンドン妻」 こうしなさい。両方とうまくやれよ、というのが筋ですし、当時は珍しくもないことです。女性の立場は、やはり弱いです。異母兄・姉・弟・妹、という言葉があるように。そういった時代だったのです。逆に「女の一人も囲えない甲斐性なし、カタブツ」と、いわれかねません。 例外もいますよ。 チャーチル。この人は大変な名家の人ですが、1908年に11歳年下の女性と結婚し、1960年ごろ、ウーマン・リブ運動が盛んなときのインタビューに「1908年に結婚して、以来ずっと幸せです」と言ってのけたひとでもありました。
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再度のご回答ありがとうございます。 >ヴィクトリア朝の階級と恋、というと、メガネのメイドさんマンガ(アニメ)が有名ですが、あの話には非常に無理な部分が。 そうだったのですか、、、、その手のアニメはあまり知らないので、、、知りませんでした。 なにはともあれ、本当にお詳しいですね! ご解説ありがとうございます。
全然詳しくありませんが、最高度の愛情表現なのだと思います。 女性が髪を切るということでは、現在では有名無実なのでしょうが アメリカのミシガン州で、既婚女性は夫の許可なく髪を切ることは違法 とされている古い法律が残っているそうです。
お礼
こんにちは、ご回答ありがとうございます。 >全然詳しくありませんが、 匿名Q&Aサイトで、ご謙遜をされ過ぎると、、、何が何だか分からなくなります。 過度のご謙遜は、なりすまし並みに質問者(僕)に訳分からない状態にさせるので、ご遠慮願います。 <アメリカのミシガン州で、既婚女性は夫の許可なく髪を切ることは違法 とされている古い法律が残っているそうです。> やっぱり、歴史に相当お詳しい方なんですね! どれ位古い法律なのか教えていただけると助かります。 ヴィクトリア朝と同じ位の時代ですかね? よろしくお願い致します。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >ヴィクトリア朝は長いので、時にもよったと思います。 1837年から1901年までなので、一つの世代かと思いましたが、それでも長いですね。 <基本的に、貴族(ジェントリ以上)の人がそれをしたら、ほとんど結婚宣言でしょう。そういったもの(髪以外にも、小さい肖像画、19世紀末には写真。記念の品等々)をいれて身につけるアクサセリーがありました。> なんと、そうでしたか! これは大発見です。 <英国では背が高い人はお金持ちか貴族、といわれるほど食べ物ひとつとっても、身分の隔たりが激しい国で、当時、各々のあいだの交流はないに等しいはずです。美しい、尊重、の基盤も、各々ちがったことでしょう。> そういえば、そうですよね、、、中流社会に生きているとそんなことスッカリ忘れてしまいます。 本当にお詳しいご解説ありがとうございます。