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もともとは、「handsome=beautiful」だったのでしょうか?ヴィクトリア朝時代が舞台の小説にbeautifulが出てきません。
こんにちは、いつもお世話になります。 現在サラ・ウォーターズ著 「半身(Affinity)」という洋書を翻訳本とと共に読み進めています。 「舞台は1870年代のイギリスです。」 分からない所は、此処で質問させていただいているお陰で、4週間でなんとか半分まで読み終えました。 そこで、質問なのですが、ジーニアス英和辞典によれば、 handsome 形 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ a <男性が>ハンサムな、美男子の<<女性の美貌については、beautiful, lovely, prettyが普通>> b <女性が>(態度、体格などの点で)威厳のある、きりっとした<<◆主に中年以上の女性についていう>> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ またオンライン英辞郎でも http://eow.alc.co.jp/handsome/UTF-8/ 同様の事が書かれています。 しかし、僕が現在読んでいる本では男であれ、女であれ、物であれ、「美しい=handsome」として使われているのです。 そして、beautifulは、(僕が見落としている可能性も有りますが)、単語事態が出てきません。 もしかして、beautifulって比較的最近できた言葉なんでしょうか? *作者のサラ・ウォーターズさんは1966年生まれのヴィクトリア朝時代を題材にした小説の作家なので、著者自身はbeautifulという単語の存在を知っている筈です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA 教えてください、よろしくお願い致します。
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引用を拝見しました。 確かに文自体は現代語ですが、handsome には現代人とは違う美しさ、立派さや凛とした美しさのような意味合いを込めてあえて使っているように思えました。ジーニアスの説明も「女性の美貌については、beautiful, lovely, prettyが普通」とあくまで「普通」と言っているだけで handsome が絶対使われないとは言っていません。 手紙について使われているところも父親の手紙ということもあって単に見た目の美しさよりも「立派で美しい」という意味を込めているように見えます。 OED の例文で女性について使われているのが2つあります。いずれも原文は読んでいないので文脈は分かりませんが She appeared to me handsomer than before. (1717 M. W. Montagu) She is very pretty, but not so extraordinarily handsome. (1855 Thackeray) Montagu の方はこれだけではどういう意味合いか判断できませんが、サッカレーの方は pretty と対照的に使われていて単に美しいとか可愛いではないと思えます。また話の時代設定とも近いようです。
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beautiful : うわぁ~~~っ、すっごくきれい☆ handsom : 均整がとれていて/上品で、美しい 補足を読んで、ますます、この意味の違いで書かれているのだと思いました。^^ http://www.merriam-webster.com/dictionary/beautiful
お礼
いつもお世話になります。 達人の方々のご回答、ありがとうございます。 >beautiful : うわぁ~~~っ、すっごくきれい☆ >handsome : 均整がとれていて/上品で、美しい このご回答を拝読してから暫く考えてみたんですが、もしかしたら、現代と違ってヴィクトリア朝時代は、「上品な美しさ」と言うものをとっても重んじていたんでしょうね。 小説の中では、冬に寒くて貧しさの為、暖を取れず凍え死ぬ人も出てきます。 そんな時代には、beautiful的な美しさはhandsome的美しさには敵わなかったのかも知れません。 単語一つを取っても英語は本当に興味深いです。 皆様の御蔭で楽しく英語学習ができています。 今回もご回答ありがとうございました。
補足
素晴らしいオンライン辞書を教えていただきありがとうございます。 これで、「もしかして、beautifulって比較的最近できた言葉なんでしょうか?」なんて質問はこれからしなくて済みます。 ところで、さらにネットで検索し続けた結果、新たな新情報を発見しました。 http://forum.wordreference.com/showthread.php?t=600513 この小説より、少し前ですが、ジェーン・オースティンも、女性にhandsomeという形容詞を多様したそうです。そして、その時代ではhandsomeの意味が現在とは違って、普通に女性に対する形容詞だったそうです。 Pride and Prejudiceでも多用されていました。 http://www.online-literature.com/austen/prideprejudice/ でhandsomeで検索すると、全ページ内のhandsomeが使われた文が出てきます。 確かに女性に多様していました。『ただ、beautifulも使っているんですよ。ジェーン・オースティンは!』 なかなか複雑です。 でも、結局、 >beautiful : うわぁ~~~っ、すっごくきれい☆ >handsome : 均整がとれていて/上品で、美しい なんでしょうね! 改めて御礼申し上げます。
- trgovec
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直接の回答ではありませんが、beautiful は16世紀初めから文献で見られるようになった言葉で、handsome は15世紀からありますが現在普通の「美しい、立派な」の意味は16世紀の Spenser が初出のようです。 19世紀にはすでに現代とほとんど変わらない意味用法だったはずで、また1つか2つの単語だけをビクトリア調に使うということは考えにくいことです。その著者の原文は読んだことはありませんが、ビクトリア時代を舞台にしているといっても文体まではビクトリア時代風にはなっていないでしょう。 人物に使われてる場合は beautiful ではなく本当に handsome なのではありませんか。またものに関して使われるときは「相当な、かなり大きい」行為に関しては「気前のよい、手厚い」などの意味があります。 単純に「美しい」という意味でものに使われているとすれば興味があります。例文を出していただけると助かります。
お礼
いつもお世話になります。 本当にご回答ありがとうございます。 尊敬する回答者様からのご回答、又、お時間を裂いていただきありがとうございます。 >19世紀にはすでに現代とほとんど変わらない意味用法だったはずで、 となると、作者のクセかも知れませんね。 >ビクトリア時代を舞台にしているといっても文体まではビクトリア時代風にはなっていないでしょう。 仰る通りで、現代英語です。 >単純に「美しい」という意味でものに使われているとすれば興味があります。例文を出していただけると助かります。 補足欄に書いておきました。 ご親切に、分析していただけるとの事で、おそれおおくも勿体なくも感じております。 僕的には、芸能人よりも英語の達人に憧れているので、達人にご回答いただけると、セレブと会話できたようです。 回答者様のお助けもあり、なんとか洋書を読み進めてきました。 最後まで読み進めそうです。 いつの日か英語の達人に成る事を夢見て頑張っています。 本当にご回答ありがとうございます。
補足
早速のご回答ありがとうございます。 早速例文を引用します。 原本P33:There are her father's letters―very handsome letters―to be corrected and arranged...' 翻訳本P50:亡くなった主人の書簡を―とても美しいものばかり―きちんと分けて整理したり…。」 原本P33:She has always liked Priscilla, she thinks her more handsome even than Helen. 翻訳本P52:このかたはプリシラがお気にいりで、あのヘレンより美人だと褒めている。 原本P40:She is not yet twenty, was put in there at sixteen, may have been handsome once but is now so white and wasted you would not recognise her for a girl at all, it is as if the pale prison walls have leached the life and colour from her and made her drab. 翻訳本P 61:十六で入獄し、まだ二十歳にもならないその娘は、かつてはさぞ美しかっただろうに、いまは蒼褪め、やつれ果て、若い娘とはわからないほどだった。まるで、監獄の白い壁が生気も色も吸い出して抜け殻にしてしまったようだ。 原本P120:She unfastened the bow and at my waist and retied it, saying 'There, don't you look handsome?' 翻訳本P172:腰のリボンをほどいて結びなおしてくれた。「ほら、とてもおきれいですわ。」 この他にも物に大して、handsomeをつかって翻訳本が「美しい」の物が幾つかあります。 全く、素人の僕には、何故handsomeなのか? さっぱり分かりません。 よろしくお願い致します。
お礼
本当にご回答ありがとうございます。 <確かに文自体は現代語ですが、handsome には現代人とは違う美しさ、立派さや凛とした美しさのような意味合いを込めてあえて使っているように思えました。> 確かに、服装も、美的センスもヴィクトリア朝時代と現代とは違いますよね、それを意識して作者は、beautifulを使わずにhandsomeにしたのか! No1のご回答を拝読してから、beautifulが決して新しい言葉でないと知ってから、一度も出てこないのはもしかして作者がbeautifulにトラウマでもあったのだろうか? とか色々考えましたが、時代を意識してだったのだとすると、これは作者の文学技術ですね! <あくまで「普通」と言っているだけで handsome が絶対使われないとは言っていません。> ジーニアスの説明を確かに誤解していました。 <手紙について使われているところも父親の手紙ということもあって単に見た目の美しさよりも「立派で美しい」という意味を込めているように見えます。> そういう事も考えた上で作者はhandsomeを選んでいたんですね! 本当に勉強になりました! <サッカレーの方は pretty と対照的に使われていて単に美しいとか可愛いではないと思えます。また話の時代設定とも近いようです。> やはり、作者は言葉の意味、時代考証、など色々と考えて選んでいるんですね! 本当にhandsomeという言葉について、理解が開けました! ありがとうございます。 本当に尊敬します。 ご回答ありがとうございました。