- ベストアンサー
特別支援学級(肢体不自由)の音楽指導について
現在、中学校の特別支援学級(肢体不自由)の音楽の授業を担当しています。 現状は、左半身のみ自由が利く子で、知的レベルは3~4歳くらいかと思います。 後天性の障害で小学生のときに倒れ、肢体不自由になったということです。 パソコンに興味をもっているので、パソコンソフトを活用できないか、とは後々考えているのですが、今ソフトを申請中で、届くのは秋口くらいです。 いまはリズム指導を中心に行いながら、何に興味を示すかを試しているのですが、なかなかしっくりくる教材が見つからず困っています。 最近木琴には興味を示しました。 その他、鈴やカスタネットなどもさわらせてみたのですが、「うるさい」と言ってあまり好印象ではありませんでした。 校歌などもやったのですが、言葉が不明瞭で音程も取れません。 鼻歌のように歌うことはできます。 集中力もあまり長続きせず、難しさを感じています。 何を主眼にしてやっていったらいいのか、見通しを立てられずにいるので、経験のある方にぜひいろいろなアイデアを提供いただけないかと思います。 どんな小さなことでもいいので、アドバイスよろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
voce-kittyさん 詳細なお返事有り難う御座いました。 先ほどのアドバイスは 概論として申し上げましたが 2度目の書き込みの内容から、だんだんそのお子さんのことが 見えてきました。 まず、先生として[授業]を しようという考えを 捨てて下さい。 そして、無条件に一緒に楽しんで下さい。 何人か一緒にワークショップを やると、 乗ってこない子、集中しない子、自分勝手な子は 必ず居ます。 そんな時、私の場合は 先ず自分から何かやります。 [ドラクエ]と自分で言えるぐらいでしたら、 ぜひ、ゲーム音楽のCDを 用意し、 大きめの音でかけて、楽しそうに太鼓を 叩いて見せて下さい。 当然子供達は「なにやってんの?」と寄ってきます。 聞くより前に違う楽器を持ってきて、真似する子もいるでしょう。 しばらくしてから見ているだけの子に「やってみる?」と聞くと 大抵の子は リズムはバラバラでも乗ってきます。 大変失礼ですが voce-kittyさんは お若い方と思います。 授業ですから何かを[教え]、かたち有る物にしたいというのは 分かるのですが 自分が楽しくなければ子どもも楽しくありません。 例えば4拍子の曲をかけて、その子が感じる4拍子でリズムを叩けば それで良いのです。 1拍目だけの子、1拍目と3拍目に叩く子、4拍全部叩く子、まれに2.4拍に裏で取れる子・・・・色々です。 バスドラムやタムタム、スネアドラムに乗ってこない子でも、 和太鼓など和物に反応する子も居ます。 学校にあるならば試してみて下さい。 先ずは 先生ご自身が 焦らないことです。 気長に取り組んで下さい。 一度そのご相談対象のお子さんにお目に掛かりたいですね! そして先生にも・・・・・・ (^o^)
その他の回答 (2)
- kottinQ
- ベストアンサー率37% (220/587)
こんばんは。 percussionさんの回答を、感動を持って読ませていただきました。 私の連れ合いも、小学校で特別支援学級を持っています。 私は教師のなり損ないですが、若い頃、糸賀一雄さんの「この子等を世の光りに」を読み、いったんは養護教員を目指したものです。 年齢の問題があり、断念しましたが、その後も共同作業所づくりなど障害者と関わってきました。 知的レベル3~4歳の子に、中1の音楽の教科書を持たせて、使えないのは当たり前でしょう。 その子は発達が遅れているのです。 しかし発達します。発達したいと願っています。 まず今の発達段階をしっかりと捉えてあげて下さい。 何ができるのか、何ができないのか。 その上で変化を見逃さないで。 実践の中でどう変わったか。少しの変化でも見逃さず、褒めて、共に喜んで下さい。 発達のテンポが違うのです。しかし、一生死ぬまで、人間は発達していくのです。 作業所で、「この子等を世の光りに」と言うと、若い職員が、「この子等に世の光りを、ではないのか」と言いました。 現在の福祉的発想だと、そうなるのもわかりますが、ちがうのです。「発達」という人間の素晴らしさを、ゆっくりだから、より鮮明に私たちに教えてくれる、障害を持った子どもたちを、世の光りにしよう。 今も私の原点です。
お礼
kottinQさん お礼が遅くなり、大変失礼いたしました。 回答いただき、ありがとうございました。考え方の問題なのかと、いろいろ悩みました。 授業がうまくいかず、いつの間にか生徒のための授業ではなく、自分を正当化するための授業になっていたのだと思います。 障がいをもっている子どもを光りにかえられるよう、まずは生徒の笑顔のためになにができるかを主眼においてこれからをやっていこうと思います。 お世話になりました。
- percussion
- ベストアンサー率66% (98/147)
voce-kittyさん 初めまして! 私は 色々な施設や学校での音楽指導を リズムを中心にやっており、 かつ重度知的障害の娘を 持っている者です。 ご質問の文面から日々の先生の努力が 忍ばれます。 何がむいているか分からないお子さんの場合、色々な楽器を 体験させる前に、 まずどのぐらいの音域を そのお子さんが 気持ち良く感じるかを試してみて下さい。 鈴やカスタネットを うるさがると言うことは 高音が苦手かも知れません。 また、楽器の素材にも注意して下さい。 例えば木琴の低音部は 心地良いが バストラムの音は 大嫌いという子もいます。 ご質問のお子さんは リズム感は どうですか? 簡単なリズムならば模倣できますか? また、繰り返すことが出来ますか? もし出来るようならば、例えば[ジングルベル]の場合、フレーズの初めの [ミ ミ ミー ミ ミ ミー]だけを そのお子さんの担当とし、木琴で叩かせます。 音盤が 外せるように成っている木琴もあり、単音にして使えば間違えることもありませんが 購入が 難しいという場合は[ミ]の音だけにそのお子さんの好きなシールでも張っておきます。 それから、吹く楽器の音色を 心地良く思うようなお子さんでしら、 [リコーダー]や[オカリーナ]、[コカリナ]などの導入も良いかと思います。 もちろん運指は出来ないと思いますので、吹いただけでその音が出るように 使わない音にセロテープを 張ってしまいます。 色々難しく根気の要るお仕事とは思いますが 先ずは褒めて褒めて、 自信を持たせて育てて下さい。 ご不明な点有りましたら再度ご質問下さい。
補足
percussionさん 丁寧な回答ありがとうございました。 回答を読ませていただいて、お子さんのことも、外部の音楽指導のことも、さまざまな経験をされているんだろうなあと感じました。 もしよろしければ、もう少し教えてください。 今日授業がありまして(基本的に週1回です)、授業に行く前に回答を読ませていただいたので、少し心に余裕がもてました。 ただ、授業は授業になりませんでした(泣) percussionさんがおっしゃっていた、「音域」という部分に焦点を当てて、キーボードでいろいろな音色を聴かせながら好き嫌いだけでも…と思ってやってみました。 しかし、勝手な行動が多い上に、好き~嫌いを5段階で表してもらおうと試みましたが、障害なのか、集中力なのか、興味の問題なのか・・・ あまり成果は得られませんでした(T_T) ただ、音によっては、「ドラクエ」と言って、ゲーム音楽の音色に近いものに反応を示していました。 音楽の授業はできていません。 リズム感は、まずまずあります。 一緒にリズム打ちも、リレー(模倣)も、簡単なものならできます。 ただ、4拍子で間に休符を入れたりすると、混乱するようです。 たとえば、「タン ウン タン ウン」のような「ウン」の部分がうまく間を取れない感じでした。 そして、すぐに飽きてしまいます。 リコーダーも吹かせてみたいと思って持って行ったのですが、キーボードだけで終わってしまいました。 悩みの種になっています… そして、情けないです… 本当に、どこからアプローチしたらいいのか、と考えてしまいます。 50分全て集中させようとは思っていませんが、けじめを持たせて、「今日はこれをやる!」というように目標を持たせてその達成のためにがんばらせたいです。 興味の問題もありますよね。。。 彼は、お笑いやゲーム、アニメの「メジャー」やNHKの「アルフ」が好きなんです。 何か生かせないかなあと考えてはいますが、何もでてきません。 中1の音楽の教科書も本人はもっていますが、使うことができず。。。 お手上げ状態に近いです(>_<)
お礼
percussionさん お礼が大変遅れて失礼いたしました。 貴重なご助言ありがとうございました。回答いただいた内容を思い出しながら、授業に行っていました。 教科書をやろうとは思っていませんが、せっかく準備をしているのだから、何らかの形で活用(写真だけでも)とは考えていました。 のちのちにと。 わたし自身も、構えているのかもしれません。 「何とかしなきゃ…」と。 わたしは確かに、まだ20代です。このような形で音楽の授業を行う経験もほとんどありません。 何とか、音楽を通して生徒の笑顔が見たいと思ってやっています。 休日に山にドライブに行きました。 そこで見つけたのが、タンポポでした。 昔やったタンポポ笛をそこで思い出し、今も音が出るか、音が出やすいタンポポの茎はないかと山を探し歩きました。 学校の周りを散歩しながら、タンポポ笛で遊べたらいいなあと思いながら次の日を迎えたのですが、水につけていたタンポポの茎は水を吸いすぎて固くなり、音も鳴らなくなっていました。 どうしようかと考えた末、ストローで代用することにしました。 それをやってみたら、おならの音のように聞こえるものでとても喜び、ストローを吹くことに興味をもってくれました。 音を出すことがまだできずにいますが、本人が初めて「できない」と言いました。 もちろん、あきらめの「できない」もありますが、私にとっては、「(やりたいけれどうまく)できない」という風に聞こえます。 そう考えると、やりたいという意欲が感じられて、音楽を一緒に考えているんだなと・・・ 教科書の件ですが、本人が教科書を机の上に出して待っているのが最近多く、せっかく出しているから、数ページ開かせて、写真の楽器などを一緒に眺めています。 楽器にも興味がでてきたなら、楽器カードなどで遊ぶこともできるかなと思ったりしています。 ストロー笛もうまくできずにいったん飽きてしまうかもしれません。 ただ、今回のことを生かし、身近なものを使って楽器を作り、一緒に楽しむ方向でいこうかと考え始めました。いろんなサイトを探しているところです。 内容の詰まったアドバイスをいただけたおかげです。 お世話になりました。ありがとうございました。 また、何かの機会にお会いできたら幸いです。